Q.
サピックスに通い始めたのですが、カリキュラムの内容やスピードについていけず、下のクラスのまま低迷しています。
子どもは現在4年生で、このままサピックスに通いたいと言っているのですが、転塾を考えたほうがいいでしょうか?(4年生・サピックス)
A.
■ クラスが一度下がったら、なかなか上げにくい
サピックスは難関校合格の実績が高い塾で、カリキュラムも成績上位の生徒向けにつくられています。
このカリキュラムについていくことに大きな負担を感じていたり、成績別の組分けが精神的につらい場合、ご家庭でサポードしきれない場合などは転塾を考えたほうがいいかもしれません。
塾側は「クラスが上がるようにがんばりましょう」と言うかもしれませんが、組分けテストは全クラス共通なので、下位クラスの授業では取り組まなかった問題も出ます。
そのため点数を取るのが難しく、クラスを上げるのは簡単なことではないのが実情です。
■「サピックスに通っている」だけで安心しないように
サピックスは難関校に強いことが売りの塾なので、通っていること自体にステイタスを感じているお子さんや親御さんも少なくありません。
しかし、お子さんがまだ4年生なら、「なんのために中学受験をするのか」ということをこの機会にご家庭でじっくり話し合ってみてはいかがでしょうか。
難関校に入りたいのはなぜなのか、なんのためにわざわざ苦労して受験をするのかなど、少し立ち止まって考えることも必要です。
本来の目的をよく見つめ直すことで、このままSAPIXに通い続ける方がいいのか、転塾した方がいいのかの判断材料にもなります。
「子どもがサピックスはやめたくないと言っている」とのことですが、もしかしたらそれは「友達が通っているからやめたくない」「落ちこぼれてやめたと思われたくない」など子どもなりのプライドがあるのかもしれません。
また、お母さんやお父さんの考え方が子どもに与える影響は大きいので「サピックスに通わせていたら安心」「あとは塾任せにしていたらいい」と考えないように、本来の中学受験の目的をご家庭内でしっかり確認しておくことが必要なのではないでしょうか。
■ 転塾も視野に入れながら、じっくり決めよう
まだ受験勉強が本格化する前の4年生の段階で、受験本来の目的やそれに見あった塾がどこなのかを考えることはとても大切なことです。
現時点でサピックスのカリキュラムやスピードについていけないと感じているお子さんも、もし転塾したら、同じ実力でも偏差値の数字自体が上がることで気持ちが明るくなって楽しく学習できるかもしれません。
転塾を検討する場合は、その候補となる塾についてよく調べて、本来の目的に合っているかを吟味して選びましょう。
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