社会で暗記したことをその場ですぐ忘れてしま、なかなか定着しないというご相談は、中学受験に関するご相談の中でもベスト10に入るくらい多いものです。
どのようにフォローしたら効率よく暗記でき、忘れにくくテストで点がとれるようになるのか、ここでは考えてみたいと思います。
目次
1. それぞれを関連づけながら覚えていく
2. 覚えたことを確認していく
3. 暗記方法次第で、応用問題も解けるようになる
1. それぞれを関連づけながら覚えていく
社会は暗記することが多いので、覚えたことをその都度定着させることが理想です。
とはいっても、カリキュラムはどんどん進んでいくので、毎日しっかり復習して完璧に暗記するのはなかなか難しいものです。
単語を羅列するだけではどうしても定着しないので、内容をしっかり理解してから覚えるようにしましょう。
そのときに、「点」ではなくそれぞれを関連づけて暗記していくことがコツです。
まずは説明の文章を隅から隅まで読み返すことから始めてください。
そのときに、内容がちゃんと頭に入るように音読をすることをおすすめします。
そうすることで、文字からではなく文章や単語の「音」からも覚えることができるでしょう。
たとえば、全都道府県の県別農産物ベスト10を暗記するときに「なぜこの地域でこの農産物の収穫が多いのか」という理由を理解しながら覚えていくと、記憶も定着しやすいうえに、暗記できなかった地域の農産物について問われたときに、地域の地理や気候などの特性から解答を類推することもできるようになります。
最近の社会は、項目同士のつながりを理解していないと答えられない問題が増えている傾向にあります。
単に地図上の川の名前を問うのではなく、「この川周辺がこういう地形にあることから、どんな産物が多いと考えられるか」といった問いに変わってきています。
そのため、社会の学習を進めるうえで「そこからなにが読み取れるか」を理解しながら暗記していくことが求められています。
2. 覚えたことを確認していく
また、普段から覚えたことをできるだけ「書いて確認」するようにしましょう。
一度覚えた単語を、本当にちゃんと覚えているかの確認としてノートに書くことを習慣にすると効果的です。
書くだけではなく、お母さんやお父さんを相手にして、前日に覚えたことを翌日に口頭で説明してみるのも気軽にできる方法です。
そして、1週間後、1ヶ月後に暗記できているかをチェックしてみましょう。
実際にこの確認作業をやってみると「翌日にチェックしないと1週間後に忘れてしまう」「1週間後にチェックして覚え直せば、1ヶ月後に確認しても定着している」など、子どもの記憶パターンが把握できます。
またお子さんにとっても、チェックすることで安心して次の課題に取り組めるのではないでしょうか。
これも「毎週日曜日は午前中の1時間で社会の復習をする」など、学習スケジュールに組み込んでおきましょう。
3. 暗記方法次第で、応用問題も解けるようになる
社会は暗記するべきことが多く大変だと感じる子どもも多いですが、せっかく暗記するならその方法を見直してみましょう。
ただ単語を丸暗記するのではなく、その理由や背景を理解しながら覚えていくことで記憶が定着し、応用問題にも落ち着いて対応できるようになります。
関連づけて覚えていくことで好奇心を持ったり知ることの楽しさを感じ、社会が得意科目になるとよいですね。
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