受験本番まであと7ヶ月となる夏休み。まとまった学習時間を確保できるので、この夏の成果が入試の成功につながるともいわれています。ただたくさん勉強すれば成績が上がるわけではありません。事前に計画を立ててそれぞれの子どもに合った勉強をする必要があります。本格的な夏を迎える前に、受験生の親が知っておくべきことについてご紹介します。
目次
1.6年生の夏休みの生活は
2.【小6】各塾の夏期講習と学習のポイント
3.6年生の夏休み、親がするべきことは?
4.6月には夏休みの計画を検討
1.6年生の夏休みの生活は
受験生の夏休みは全生徒必修の夏期講習に加え、特別講座や合宿などで、お盆期間を除いてはほぼ毎日塾に通うことになります。また、4大受験塾すべてにおいて、その日の授業で習ったことを定着させるための多量の宿題が出され、それを家でこなしていく必要があります。
また、秋以降に始まる本格的な志望校対策に向けて、苦手な単元もしっかり克服していかなければなりません。約40日間の夏休みは、やることが山積しています。そこで夏の講習を意味あるものにするための対策が必要になってきます。
2.【小6】各塾の夏期講習と学習のポイント
各塾の6年生の夏期講習の内容と対策をご紹介します。
SAPIX
目標を「とにかく成績を上げるか、もしくは大幅に下げないこと」に定めましょう。8月以降はマンスリーテストの出題範囲が、入試問題同様、全範囲になるので、多くの子が成績を落としてしまいます。モチベーションが低下しないように、夏休みは最善を尽くしましょう。
7月までに基礎ができていないと感じる分野や単元は、必ず克服しておきましょう。講習前にお盆の期間の学習計画と、志望校錬成特訓の参加の有無の見通しを立てておくことをおすすめします。また、期間中に「有名中学入試問題集」で過去問題の扱いを学べると理想的です。
日能研
夏休みのあいだにできているところとできていないところをチェックして、苦手分野を克服しておくといいでしょう。日能研の特徴といえるのが「電話帳」とも呼ばれる極端に分厚いテキスト。子どもに達成感を持たせる意図があるのですが、多くの子が始める前にげんなりしてしまうことも事実です。夏休みに複数回行われる「達成度テスト」をうまく活用して、学習到達度の棚卸しをこまめにしておきましょう。
夏期講習に期間が28日間と長く、すべてをまんべんなく学習するのが難しくなってきます。1学期のテスト結果や志望校の問題傾向などをチェックし、あらかじめ力を入れる科目や分野、単元を決めておくと効果的です。講習中も学習スケジュールに無理がないか随時確認し、必要があれば修正していきましょう。
四谷大塚、早稲田アカデミー
この2つの塾では、四谷大塚の『予習シリーズ』を使用するので学習内容はほぼ同じといえるでしょう。それでもその進め方に各塾の特徴があります。
四谷大塚では授業中に補充プリントが配布されるのですが、実はこのプリントがとても大事なもの。親はどういう意図でこのプリントが配られているかしっかりと理解しておく必要があります。またクラスによって講習内容が大きく異なるので、もし志望校とかみ合わないようなら塾課題の取捨選択を行って必要な学習をするように工夫しましょう。
早稲田アカデミーでは夏合宿を実施しています。これは授業プログラムに含まれているので、受験生は原則必修参加となります。合宿中は朝8時半から夜の22時半と学習時間がとても長いので、親御さんはお子さんの性格や体力を見極めて判断する必要があります。苦手単元を克服したいなどの目的に応じて、お盆の過ごし方と合宿参加の有無を決めておく必要があります。
3.6年生の夏休み、親がするべきことは?
子どもにとって「折れない夏」にするために、親ができることについてお伝えします。
体調管理に気を配る
夏休みはとにかく体力勝負。外の暑さと教室の冷房の温度差で体調を崩さないよう、十分に気をつけましょう。食事や睡眠時間なども親が管理してあげましょう。
学習計画を立てる
6年生の夏休みは受験勉強に疲れ、スランプに陥る子も増えてきます。学習範囲が広く、覚えるべきことがたくさんあるので勉強が機械的になってしまったり、がんばっているのに結果を出せず疲労感が募っていく状態になることもあります。こうしたスランプに陥らないために、学習計画を細分化し、無理を感じたら随時修正をしてあげてください。
1日の終わりには子どもを褒める
夏休みが受験勉強の勝負どころであるぶん、思うような成果が出せなかったり、勉強が計画通りに進まないこともあるかもしれません。思春期の難しさもあり親子のバトルを繰り広げてしまうこともあるでしょう。でもどんなことがあっても1日の終わりには「今日もがんばったね」などと褒めてあげるようにしてください。
4.6月には夏休みの計画を検討
以上のように、各塾の特徴と子どもの実力や性格を照らし合わせながら、夏休みの過ごし方を検討してみてください。もしなにかにつまずいていたら「明日いっしょに考えてみようね」と子どもを助ける気持ちで接することを心がけてほしいと思います。
6月に入ると塾が夏期講習の詳しいカリキュラムを発表します。親子で夏休みにどんな学習をするのか把握しておきましょう。夏休みに有意義に学習を進められるかが心配なら、塾や中学受験の専門指導者に相談してみてもいいかもしれません。
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