娘がテストで同じミスを繰り返します。テストでミスなく実力を発揮出来る方法はありますか?

西村則康近影

西村則康 名門指導会代表

40年以上、難関中学・高校受験指導一筋のカリスマ家庭教師。
「なぜ」「だからどうなる」という思考の本質に最短で入り込む授業を実践している。受験を通じて親子の絆を強くするためのコミュニケーションをアドバイス、コーチング手法も取り入れ、親子が心底やる気になる付加価値の高い指導を行う。

Q

浜学園に娘が通っています。小学校5年生です。
テストの成績について悩んでいます。
浜学園では、宿題に対する復習テストが行われます。
娘はクラスの平均点に届くことがほとんどありません。
算数や理科のテストは宿題の数値を変えたぐらいの内容ですが、うまくいきません。

在籍しているのがS1クラスのため平均点が85点以上のことも多く、簡単なことではないと分かってはわかってはいますが、周りの子はできているのに、娘はできないと思うと、やはり受験に向けて焦りを感じざるを得ません。
公開テストも毎月1回ありますが、やはり成績は良くありません。
ただ、テスト返却後に娘自身に直しをさせてみると、すぐにできる問題があるのです。

問題を解くことができるはずなのに、繰り返し同じ間違いをしてしまいます。
実力をうまく発揮する方法はありますか?

A

復習・公開のテストではそれぞれ対策が違いますので、最初に復習テストについてご回答します。

ご質問でおっしゃっている通り、浜学園では、宿題の数値を変えた問題を復習テストに出しています。
ですから、宿題の解答確度が高ければ、得点も高く出せるものです。
浜学園は説明会などを通じて、復習テストで点を取るために、1週間の宿題(1回の単元)につき、宿題を3回繰り返すことを勧めています。1週間のうちに同じ問題を3回繰り返せば、身に着きそうだという感じもありますよね。
ただ、繰り返しを3回もする時間があるのか、が問題になってきます。
4年生までは比較的、皆さんできるようですが、5年生になると宿題の内容も難しくなり、とりわけ夏休みの頃からは、3回を1週間のうちに繰り返す時間が無くなってくるケースが多いみたいです。

宿題の進め方にうまく工夫を加え、復習テストを通じて算数で良い結果を出したお子さまのケースをご紹介します。
3回宿題を繰り返すほどの時間が、5年生の後半からは取りにくくなってくることは、お感じの通りです。
とりわけ、難易度の高い講座に通われているお子さまにとっては、なおさらのことと思います。

このケースのお子さまも最も難易度の高い講座を受にかよわれていました。
このお子さまは、宿題のうち6割ほどを、週に2回ある算数の授業の日に、自習時間を使って解いていました。
自習する時間を取れないお子さまは、半分ほどの宿題を授業があるその日のうちに片づけてしまう習慣を身につけられるようにしたいところです。

まず1回目にすべての問題を解いて、2回目では1回目で間違えた問題だけを解き直していました。
3回目は、テストの直前に最初から最後までを通じて見直すことで、解法に悩まずにテストを受けられるのです。
もちろん、分からない問題は先生に聞いたり、解説を見たりして進めていました。

ただ、注意点が二つあります。

一つは、必ず授業で習った解法や考え方を思い返す機会を、自力で問題を解く前に設けてください。
もう一つは、解く時間を、1問につき5分などと決めて、時間内に解く足がかりが見つからない場合は飛ばして後から解くようにしてください。
お子さまたちは、解けない問題に出くわすと、むだな時間のかけ方をしてしまっているようです。

公開テストにおける対策については、実際に名門指導会で実施している対策の一例をご紹介します。
最初に申し上げますと、テストの内容を予測し、解答を準備しておくような種類の勉強のやり方は、あまり推奨しておりません。
算数なら、普段、取り組むことがあまりなさそうな、単位の換算、理科・社会であれば、知識分野を身に着けるのが適しています。
国語も、語句など知識を身に着けることをお勧めします。
1年間の中の計画を立て、公開テストのたびに機会を設ければ、より効果が期待できます。

ご相談のように、「テスト返却後にはやり直せるのに、テストでは得点できない。」というのも、実は珍しいお悩みではありません。
こうした例で身に着けるべきは、より多く得点するためのテクニック、技術です。
これから具体的にお示ししますが、注意するべきは、必ず具体的な行動まで落とし込んだ上で実行することです。
口頭による指示をするだけでは、お子さまは実際のテストではなかなか実践できないためです。

まず期間をあらかじめ決めて、その期間、実践している間は待ってあげること、行動に移していることを、ほめてあげることが、結果をつなげるためには大事なことです。

では、具体策をお示しします。

・問題の選別
より具体的には、自分が知っている問題には○、知らない問題には×を付ける。
テストでは、○の問題から解き始める。
×の問題には触れなくても大丈夫なんだということを体験し、実践を促す。

・ミスの原因を検証する。
自分がどんなミスをしているのか確認する。そのミスを防げそうな具体行動を探し、実
行する。

・有効性を確認する。
上記の問題の選別とミスの原因の検証が、どのような効果があったか共有し、常日頃の実践を促す。

・○を付けた問題の全問正解を目指す。

以上、復習テストと公開テスト、それぞれの対策について、これまでに成果のあった事例をお示しさせて頂きました。
ただ、お子さまがそれぞれお持ちの個性を踏まえて、どのように具体的に適用していくかは、是非プロに助言を求めてください。
もちろん、名門指導会でもお待ちしております。
お子さまが抱えておられる課題を探し出すために、お母さまお一人で受けられる電話相談や、お子さまが受けられる体験授業も用意しております。

お気軽にお声かけください。

       

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