【希学園】5年生で理科が嫌いになってしまいました・・・

西村則康近影

西村則康 名門指導会代表

40年以上、難関中学・高校受験指導一筋のカリスマ家庭教師。
「なぜ」「だからどうなる」という思考の本質に最短で入り込む授業を実践している。受験を通じて親子の絆を強くするためのコミュニケーションをアドバイス、コーチング手法も取り入れ、親子が心底やる気になる付加価値の高い指導を行う。

Q.

5年生の息子が希学園に通っています。昆虫が好きな息子は4年生のときは理科が好きで得意でしたが、5年生からの理科に興味が持てないようで、すっかり苦手になってしまいました。
特に「てこ」「滑車」「電気」が苦手のようです。
理科の苦手を克服するにはどのように取り組めば良いのか教えてください。

A.

ご相談ありがとうございます。
まず、4年生の理科では暗記単元をもとにカリキュラムが組まれています。昆虫が好きなお子さまもその点においては有利だったかもしれません。

希学園の場合、5年生の理科は

  • 植物
  • 動物
  • 天体

から始まります。この部分においては、4年生のカリキュラムと同じく暗記単元なので、お子さまも大丈夫だったと思います。
しかし今の時期は

  • てこ
  • ばね
  • 滑車と輪じく
  • 電気

などの計算を使った理解単元がメインになります。

理科は得意、不得意が単元によって変化しやすい科目になります。そのため、お子さまの得意単元を作るための取り組みをした方が良いでしょう。
具体的には今回のお子さまの場合、昆虫が好きなので「生物分野」を得意単元にしていくと良いと思います。
お子さまがテストの「生物単元」の部分で全問正解ができたら、少しずつ自信がついてくるのではないでしょうか。
その自信はお子さまが学習のやる気のきっかけや、モチベーションとなります。

そのあとは「生物分野」、「地学単元」、「化学単元」と得意な単元を増やしていくとよいでしょう。

最難関中学の入試で差がつくとされている「物理単元」に関しては、多くのお子さまが苦手としています。そのため、まず5年生では暗記単元である生物、地学を得意単元にし、そのあと可能なら化学の実験問題も得意にしていけるとよいでしょう。

6年生になるとさらに忙しく、暗記に時間を割くことが難しくなるでしょう。5年生のうちに暗記単元を得意にしておくことで、6年生の理科の学習が随分と変わってきます。
6年生で理科を苦手なままにしておかないためにも、5年生の間にできるところから得意にしておきましょう。

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