【早稲田アカデミー】6年生もYTテストは続けるべきでしょうか?

西村則康近影

西村則康 名門指導会代表

40年以上、難関中学・高校受験指導一筋のカリスマ家庭教師。
「なぜ」「だからどうなる」という思考の本質に最短で入り込む授業を実践している。受験を通じて親子の絆を強くするためのコミュニケーションをアドバイス、コーチング手法も取り入れ、親子が心底やる気になる付加価値の高い指導を行う。

Q.

6年生の息子が受験を直前にひかえています。学校行事が少ない小学校なので助かってはいますが、過去問も取り組み始め、塾の宿題もあるので、時間的な余裕を考えてYTの週テストは続けるべきかどうか迷っています。
このまま集中できるかどうかが不安です。アドバイスをお願いします。

A.

ご相談ありがとうございます。
YT週テストの退会タイミングについては悩む方が多いです。
過去問は第一志望だけではなく、併願校の過去問も同じタイミングで取り組む必要があります。さらに、苦手な単元、理科、社会、国語の暗記単元もあります。いくら時間があっても足りない、という人が多いと思います。
この状況にプラスして四谷大塚生と四谷大塚準拠塾生はYTの時間が必要になります。このYTに関しては負担に感じる人も多いようです。

まずYT週テストに関してですが、学習が身についているかのチェックはもちろんですが、学習のサイクルを整えるという意味合いも兼ね備えています。
毎週土曜日の週テストの締め切りに向け、その週の学習をきちんとこなしていきます。その上で学習がどのくらい身についているのかをチェックする形にしていけば、学習サイクルが正しくなり、学力は確実に上がり、維持されていくでしょう。

お子さまにとってこの時期は、何を優先させるかによって取り組み方が変わってくると思います。
「学習のチェックと学習サイクルの確立」か「過去問を使っての出題の傾向と対策」、どちらを先にするのかを決める必要があります。
もしも学習サイクルがきちんとできていて、これからの時間は過去問を使っての出題の傾向と対策をメインにして取り組むつもりであれば、週テストは退会し、その時間を使って受験に向けて特化した学習に取り組みましょう。

お子さまによっては「学習のチェックと学習サイクルの確立」を優先させる、つまりYTテストを受け続ける方が良い場合もあります。
集中力が続かないお子さま、基礎が固まっているかどうか不安なお子さま、勉強に入るまでに時間がかかるお子さまなどはこの場合に入るでしょう。

過去問演習には主な目的が3つあります。

  • 学校の傾向を知ること
  • その傾向へ向けた対応策を考える
  • 合格までの学習の取り組み方を計画して実行

どれも大切な部分であり、手を抜くことはできません。

お子さまとどのように取り組むか、本人と確認しながら計画していく方が良いでしょう。
YTの時間を使うならばどのように過ごすか、を想像してみてください。
もしその時間を無駄に過ごし、あまり学習につながらなかった、とという想像がついた場合にはYT週テストは続けると良いでしょう。

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