学校説明会の時期になると、本命校にはまだ成績が届いていないので、どのあたりの学校の説明会に行けばいいか悩むという親御さんが多くなります。
いつごろまでに「本命校」や「併願校」を決めるべきなのかを、ここでは考えたいと思います。
目次
1. 9月の「志望校別特訓」が大きな目安に
2. 併願校を決めるタイミングは?
3. 秋までには本命校と併願校を決めよう
1. 9月の「志望校別特訓」が大きな目安に
6年生のサピックス模試のスケジュールによると、まず4月に「志望校判定サピックスオープン(第1回)」(志望校別の公開模試)があります。
しかし、この時点で思いどおりの結果が出なかった場合(実際にはそういう場合のほうが多い)、本命をどこにするか悩みが深まってしまうでしょう。
この場合、5月の「GS特訓」(ゴールデンウィークサピックスと呼ばれる演習授業イベント)を受けるかどうかは精査する必要があります。なぜなら、この時点で「志望校判定」系のテストで結果が出せていないのであれば、演習型の授業イベントを受けても効果が期待できないからです。
知識のインプット中心の勉強を中心に行いましょう。そのうえで6月の「SAPIXオープン」に臨んでみてください。
この模試が志望校を決める鍵となるので、4月の模試の結果で志望校の変更を考えるより、まずはこの6月の模試で結果を出すことに目標を定めましょう。
そして、SAPIXだけでなく他の塾でもそうなのですが、9月の合否判定テストが終わった時点でどのコースに入れるかが、本命校を決める大きな目安になります。
2. 併願校を決めるタイミングは?
6月や9月の模試の結果があまり良くなかった場合、志望校の変更も視野に入ってくると思います。
基本的にはお子さんのモチベーションが上がるように励ましつつ、いかに志望校合格に近づけるかの対策を考えることになるでしょう。
一方で、塾の先生や中学受験の専門家など信頼できる第三者に相談しながら、現実的にどの学校を本命にするかを冷静に判断する必要もあります。
また「どうしてもこの学校に入りたい」と第一志望校に合格することだけにこだわりすぎるとプレッシャーも大きくなってしまうので、志望校の入試傾向に近い併願校も考えておくことも大切です。
併願校というと万が一のときの「滑り止め」のようなイメージがあるかもしれませんが、実は中学受験で第一志望校に行けるのは全体の約3分の1で、残りの子の多くはそれ以外の学校に入学することになるのです。
ですから、「この学校に通うことになるかもしれない」ということを念頭におき、併願校の学校説明会にも行くことをおすすめします。
そこで前向きな印象が持てたら、子どもの選択肢を広げることにもなります。
併願校の過去問に取り組むのは10月からというのが理想なので、それまでにはどこを受けるか決めておきたいですね。
3. 秋までには本命校と併願校を決めよう
夏休みが明けると、本格的な受験対策が始まります。
9月の志望校判定テストの結果を目安にして、まずは本命校に目標をしっかり定めましょう。
そして、できれば本命校の入試傾向に近い学校を併願校として選び、10月からは徐々に過去問演習のペースを上げていきましょう。焦らず着実に目標に向かって進んでいくことが大切です。
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