目次
1. 親は幅広い選択肢を考えておく
2. 志望校を選ぶ基準とは
3. 偏差値プラスマイナス10を目安に
4. 複数の志望校を選ぶときのコツ
5. 悔いのない選択を
早い時期からお子さん自身に「この中学校に活きたい!」という明確な希望がある場合もあれば、ひとまず中学受験をするということは決めたが、具体的な志望校はこれから決めていく、というご家庭もあると思います。
あまり早い時期から志望校を絞りすぎると、受験直前で変更を余儀なくされてお子さんの気持ちが動揺したり、挫折感を残してしまうことにもなりかねません。
今回の記事では、最終的な志望校の決め方についてご説明します。
1. 親は幅広い選択肢を考えておく
塾に通い始めて先生やほかの生徒に影響され、比較的早い時期から子ども自身が「この中学校に行きたい」とはっきり意思表示することもあるかもしれません。
もちろん目標があるのはとてもいいことです。しかし、子どもは志望校の入試難易度、大学合格実績、教育方針、校風などを現実的に考えているわけではありません。
子どもの希望を受け入れつつ、親は志望校について幅広く考えておくことが必要です。
あまり早い時期から難関校を志望校にしてしまうと、受験直前に変更することになってしまうこともあります。
とはいえ目標を定めずにただ「中学受験をする」というのでは、子どものモチベーションを維持することも難しいので、ある程度絞っておくといいでしょう。
2. 志望校を選ぶ基準とは
できれば親御さんは、お子さんが塾に通う前からどのような基準で志望校を選択するべきかを考えておきましょう。
以下の点を踏まえ、受験する可能性がありそうな学校を幅広く調べてみてください。
・通学時間
・共学、男子校、女子校のいずれか
・偏差値や倍率などの難易度
・進学実績
・校風
・評判
早めに資料を複数取り寄せておくことをおすすめします。
その場合、子どもが希望している中学校や難関校だけではなく、校風のちがう学校、特徴がはっきりしている学校など、選択肢を多くしておきます。
その選択肢の大きさを親子で楽しめたらいいですね。
5、6校を視野に入れて、その中の上位校をターゲットにして学習を進めていきましょう。
子どもも5年生ぐらいになると、自分の実力や周囲の友達の学習の進み具合、学校の偏差値や難易度が少しずつわかってくるので、志望校を口にするようになるかもしれません。
親子で学校説明会や見学、一般公開される文化祭や運動会などの行事に足を運び、志望校を決めていきましょう。
3. 偏差値プラスマイナス10を目安に
最後はどうしても偏差値を目安にして志望校をどこに絞り込むか判断しなければならないこともあるでしょう。
一般的には、「お子さんの偏差値プラス10まで」は合格できる場合もあります。
そして、滑り止めとなる併願校は、現状の偏差値よりマイナス10程度の学校も受けることになります。
現在の偏差値が仮に60なら、チャレンジ校が偏差値70、滑り止め校が50というイメージです。
首都圏ならこの偏差値内なら6、7校まで受験することが可能ですが、現実的には3、4校を受験する場合が多いようです。
「偏差値」とひとくくりにしても出題される問題はさまざまなので、最後の偏差値が60でもそのレベルの学校に必ずしも合格できるということはありません。
志望校を選ぶ際には偏差値だけを基準にするのではなく、中学校生活になにを望むのか、どのような環境で中学校・高校生活を送りたいのかということをご家庭でよく話し合って決めることが大切です。
4. 複数の志望校を選ぶときのコツ
第一志望校、併願校を選ぶときのコツとしては、できるだけ出題傾向が似ている学校を選ぶようにしましょう。
記述式の解答を求める問題が多いのか、知識問題が多いのか、過去問を検討するなど、塾の先生にも情報をもらいながら決めていきましょう。
都内の中学校を受ける前に、千葉県や埼玉県の中学校を受けるように塾の先生にすすめられた場合、理由があることが少なくないようです。
ひとつは都内の志望校合格の難易度が高いので全滅になる危険性があり、とにかく一校でも合格させたいと思っている、もうひとつは、緊張しやすいので志望校受験の前に本番並みの緊張感を子どもに経験させておきたいという場合です。
そのような先生の意図を理解したうえで、ご家庭で第一志望校について相談できたらいいですね。
5. 悔いのない選択を
あまり早い時期から志望校を決める必要はないですが、直前で決めると準備ができないこともあるので、幅広い選択肢を持っておきましょう。
学校説明会などで実際に足を運んで決めることも大切です。
塾の先生などと相談しながら悔いのない選択ができたらいいですね。
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