Q.
4年生の娘が、算数が苦手で困っています。整数の計算でも間違えることが多く、基礎トレの計算でもミスが目立ちます。
間違えた箇所の確認や振り返りもやっているのですが、すぐにそれを忘れてしまうようです。
計算力をつける画期的な方法はあるのでしょうか。たくさん問題を解くしか方法はないのでしょうか。
A.
算数は中心科目なので、お母様が不安に感じるのも無理はないと思います。たしかに、計算力は算数における一大テーマかもしれません。6年生でもお困りの方が多いぐらいです。
計算力をつけるための方法としては、とにかく地道に取り組むしかありません。でも、これまでたくさんのお子さまを見てきた経験から、この取り組みによって確実に計算力が伸びなかった子はいません。力のつき方には個人差もありますが、確実に計算力が上がります。
具体的な方法としては、まず、基本的な繰り上がり、繰り下がりの練習には、百マス計算を行うことです。その時に時間を計って、それだけの時間でできたかを毎日記録してあげてください。タイムが良くなっていくのが目に見えるとお子さまが達成感や自己成長感を味わうことができるでしょう。100マスが大変だと感じたら、5×5の25マス計算でもよいと思います。
また、たまにお母様も一緒にクイズ形式の計算問題に取り組んでみるのもいいかもしれません。これはすきま時間でもできるので移動中やごはんの前後などに遊び感覚で取り入れてみてください。足して10になる数の問題などを、気軽に掛け合いのように次々に出題するとよいでしょう。
また、数をイメージとして覚えるために、おはじきなどを使うこともおすすめです。計算をする時に数のイメージができていると処理が早くなりますので、試してみてください。
また、ひっ算の計算の注意点として、
「数字を同じ大きさで書く」
「縦・横のラインを揃える」
「繰り上がり繰り下がりの数字を書く場所を決めておく」
というような習慣もはとても大切です。この「形」を守ることによって小さなミスが予防できるので、お子さまに意識づけてあげてください。
計算練習をしていると、お子さまが答えを間違えることも多々あると思います。その時にお母さまは怒ったりがっかりせずに、淡々と正解を伝えてあげてください。お子さまの多くは、計算の内容よりお母さまの反応が気になるようです。また、間違えても途中までの計算方法などが合っていたら「ここまではできていたよ。この先のここができれば正解だよ」と声をかけてあげてもよいですね。
正解したときは、一緒に喜んであげてくださいね。できて当たり前という態度ではなく、お子さまが計算練習を楽しいと感じるようになるのが理想です。はじめのうちは問題量が少なくてもよいので、やる気や上達の度合いを確認しながら少しずつ量を増やしていきましょう。
大人がどのような関わり方をしてあげるかによって、中学受験の結果が変化します。親子ゆえの距離感の取り方の難しさもありますが、この時期の親子関係は将来の信頼関係にもつながると思います。計算力の向上は比較的目に見えやすいので、ぜひ親子で楽しく取り組んでみてくださいね。
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