目次
1. 「梅雨入り」の定義とは
2. 日本の祝日〜なぜ6月に祝日はないのか
3. 6月にどんな祝日があれば素敵かを考えてみる
雨が続いていますね。
中学受験生の皆さんは元気にやっていますか?
1. 「梅雨入り」の定義とは
関東地方にも梅雨入りが宣言され、紫陽花の花が美しく色づき、カタツムリたちも待ちに待った雨のシャワーに嬉しそうな様子が見られる今日この頃です。
実は気象庁による「梅雨入り」の決定には、雨の量や雨が続いた日数などの明確な基準はありません。
梅雨の定義は「春から夏に移行する過程で、その前後の時期と比べて雨が多くなり、日照が少なくなる季節現象」とされており、今までの天候とそこから1週間の予報をもとに、雨や曇りが多くなり始める頃を「梅雨入り」として発表しています。
ここのところ関東では雨が続いたかと思えばその後天気が回復し、そうかと思えばまた雨が降り……という状態のため、既に傘が手放せない毎日が到来していながらも、気象庁の梅雨入りの発表は延期され続けているというわけなのです。
しかし、いずれにせよ不安定で寒暖差の激しい時期です。
中学受験生の皆さんは、調節のしやすい服装で、身体を大切に過ごしてくださいね。
2. 日本の祝日〜なぜ6月に祝日はないのか
さて、身体を大切にするには睡眠、息抜きの散歩や運動、ちょっとした遠出が一番。
それに欠かせないのはやはり、たまの「お休みの日」ですよね。
先月はG.W.があり、塾の講習や模試がありつつも、少しは皆さんも息抜きが出来たのではないでしょうか。
しかし、ご存じの通り6月は祝日がありません。
カレンダーをめくって改めてガッカリしてしまった人もいたかもしれませんが、一体なぜ6月はお休みがないのでしょうか。
そもそも学校や会社が基本的にお休みになる「国民の祝日」は法律で定められた日であり、1年に16日あります。
その目的は日本の風習を育てるほか、感謝や敬意を表すため。
これまで、2020年の東京オリンピック開催年から10月第2月曜日の「体育の日」が「スポーツの日」と改称されたように、さまざまな理由で日程や名称が変更されたり、追加されたりしてきましたね。
ここで、2023年の国民の祝日を確認してみましょう。
・元日(1月1日)……1年の始まりを祝う
・成人の日(1月の第2月曜日)……新成人を祝い励ます
・建国記念の日(2月11日)……建国をしのび愛国心を養う
・天皇誕生日(2月23日)……天皇の誕生日を祝う
・春分の日(3月20〜21日頃)……自然をたたえ生物をいつくしむ
・昭和の日(4月29日)……昭和を顧み国の将来を思う
・憲法記念日(5月3日)……日本国憲法施行記念日
・みどりの日(5月4日)……自然の恩恵に感謝し豊かな心を育む
・こどもの日(5月5日)……子どもの人格を重んじ幸福を願うとともに母に感謝する
・海の日(7月第3月曜日)……海洋国国民として海に感謝し海洋国の繁栄を願う
・山の日(8月11日)……山の恩恵に感謝する
・敬老の日(9月第3月曜日)……老人を敬い長寿を祝う
・秋分の日(9月22日〜23日頃)……祖先を敬う
・スポーツの日(10月第2月曜日)……スポーツに親しみ健康な心身を培う
・文化の日(11月3日)……自由と平和を愛し文化をすすめる
・勤労感謝の日(11月23日)……勤労をたっとび生産を祝い国民互いに感謝し合う
以上
これらは皇室関連の伝統行事や何らかの記念日などが起源となっているのですが、6月には特別な皇室行事や記念行事がなかったため、祝日が無いまま今に至ります。
(2015年までは8月も祝日がありませんでしたが、11日に山の日が制定されました)
3. 6月にどんな祝日があれば素敵かを考えてみる
けれど、今後もずっと6月は1年のうちで唯一祝日が無い残念な月なのかといえば、そうとも限りません。
これまでは
・皇室関連の伝統行事や国に大きな出来事があった記念日などが特にない
・教育界からの反対が大きい(子どもたちの授業時間確保のため)
・経済界からの反対が大きい(多くの会社で定時株主総会が6月下旬であるため)
などの理由から、なかなか本格的に検討されることはありませんでしたが、ここ最近6月に祝日を作ろうという動きが高まってきています。
その大きな理由の一つが、過労死の問題です。
日本の祝日はアメリカやフランスの年間10日程度に比べれば非常に多いのですが、日本の長時間労働は世界的にも問題視されている上、職場でも有給がまだまだ取りづらいのが現実ですね。
そんな社会的背景もあって、過労死対策弁護団などから6月に祝日を制定するための要望が厚生労働省に提出されているのです。
祝日として候補に上がっている一つが、6月10日「時の記念日」です。
「時の記念日」は、天智天皇が日本初の水時計を作り、日本で初めて時計による時の知らせが行われたことを記念して制定されました。
長年お休みのなかった6月に、いつかこの時間の大切さを意識できる記念日が、祝日として制定されたら素敵ですね。
国民の祝日は、中学受験の時事問題でも頻出です。
今日お伝えした16日の国民の祝日はぜひ覚えておいてくださいね。
また、あなたなら6月にどんな祝日を作りたいか、日本の歴史を遡って考えてみるのも楽しいですね。
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