【早稲田アカデミー】5年生の夏休み期間の学習で気をつけるべきことは

西村則康近影

西村則康 名門指導会代表

40年以上、難関中学・高校受験指導一筋のカリスマ家庭教師。
「なぜ」「だからどうなる」という思考の本質に最短で入り込む授業を実践している。受験を通じて親子の絆を強くするためのコミュニケーションをアドバイス、コーチング手法も取り入れ、親子が心底やる気になる付加価値の高い指導を行う。

Q.

5年生の子どもの母親です。夏休みは6年生に向かう重要な期間だと考えています。夏休みに苦手な単元の復習と、できれば先取りもしたいのですが、夏休み期間の学習の進め方で気をつけるべきことがあればおしえてください。

A.

学校がお休みになり、時間的にも余裕が生まれる夏休みに、進められるだけ学習を進めたいというお気持ちはよくわかります。

7月には、たくさんの課題が出る夏期講習が始まります。ここでいちばん気をつけたいのが、課題に追われてそれをこなすだけの学習にならないようにすることです。なぜなら、その「こなすだけ」の習慣が夏休み以降も続いてしまう危険性があるからです。

夏休みの時期は、真面目なお子さまほど与えられた課題をすべてこなそうとして、学習の質が浅くなってしまいがちです。塾側も夏休みの期間に学力が上がるよう、力を入れてきます。その結果、各教科の問題演習の量が増え、通常よりもかなり多くなります。

本人のキャパシティーをはるかに超えた量の学習をやらせようとすると、本来なら学力アップのための問題演習が、問題をこなしていくことに目的が変わってしまい、こなした課題の質ではなく量で満足してしまう可能性があります。

夏休みは「時間に余裕ができる」と思いがちですが、実際は塾の課題が多くて想像以上に忙しい期間です。お子さまの家庭学習をよく観察してキャパシティーを見極め、それに見合った量の問題演習をさせてあげてください。解いた内容に納得感が持てているかどうかがポイントです。

苦手単元の克服については、たくさん詰め込むより、3つ程度の単元に絞って取り組まれてみてはどうでしょうか。そうすることで、学習にメリハリが生まれて、それ以外の単元の集中度がアップすると思います。

先取りも、1つか2つほどが適量です。それも完璧にマスターすることではなく、基本の考え方を知っているという程度でもかまいません。

お子さまによって課題や学習環境が異なるので、上記のことがあてはまらないケースもあるでしょう。夏休み期間の学習量や進め方で心配なことがあれば、塾の先生に相談されてもよいかもしれません。また、名門指導会の有料体験授業、有料電話相談なども、ご都合があればぜひご利用ください。

       

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