中学受験で親ができる最大のことは、子どもの学習スケジュールを管理することです。
今回は、志望校に合格するためのスケジュールの立て方にはどのようなコツがあるのかについてお伝えします。
目次
1. 3年間の受験スケジュールを「逆算」
2. スケジュールの優先順位を意識する
3. 一週間のスケジュールの優先順位事項
4. 「やらなくていいこと」を親が見つけてあげる
5. スケジュールの管理は親の最大の役目
1. 3年間の受験スケジュールを「逆算」
中学受験のためには長期的に学習スケジュールを管理することが必要になります。
そのためにはまず、塾に通う3年間の通常学習や長期休暇中の講習、テスト、志望校別対策コースなどの予定をざっと洗い出してみましょう。そこから逆算して予定を立てていきます。
早い段階から全体のスケジュールを把握することで、いつが忙しい時期なのかなどある程度予想することができます。
4年生で塾に入ったタイミングでスケジュールを立てるのが理想です。
5年生、6年生になってどのような流れで学習が進んでいくのかを視野に入れながら、逆算してスケジュールを考えてみましょう。
2. スケジュールの優先順位を意識する
受験生といえども、小学生のうちは必ず睡眠時間を確保してあげてください。
一般的に8〜10時間は必要とされているので、睡眠時間を削って無理やり学習させるようなことはやめた方がいいです。
いかに効率的に勉強させるための優先順位は親が決めてあげるべきです。
4年生なら家庭での勉強時間は、塾がある平日で1時間半程度、塾のない平日なら2時間半程度で十分です。
学年があがるにつれてスケジュールが過密になっていくので、6年生になってパンクしないようなスケジュールを立てておきましょう。
3. 一週間のスケジュールの優先順位事項
週間スケジュールを作って親子で共有するとわかりやすいと思います。
その際には、以下の優先事項を意識してみてください。
・睡眠時間の確保
・朝学習の習慣化
・学校の宿題は塾の前に終わらせる
まずはこの3つを優先させたスケジュールを作り、学習のリズムを整えます。
スケジュールはあまり綿密に立てても実行できないので、30分や1時間単位ではなく、「月曜日は国語の同音異義復習と算数の復習と宿題」など、ざっくりとしたリストを作ってください。
もしその日にできなかったら翌日のリストに加えるか土日にやるなどして、臨機応変に対応しましょう。
4. 「やらなくていいこと」を親が見つけてあげる
就寝時間については、4年生のうちは夜10時、5年生は10時半、6年生の追い込みの時期でも必ず11時には寝られるようにスケジュールを立ててください。
これ以上やっても終わらない場合は、子どもの限界を超えてしまう可能性があります。
中学受験は、すべての学習をこなすことではなく志望校に合格することが目的なので、そのために親は「やらなくていいこと」を見つけてあげるようにしましょう。
宿題をすべてこなすのが難しい時期もあるかもしれません。その場合は授業の復習とテスト直しを優先させ、宿題は残った時間で取り組むようにしてみてください。特にテスト直しはどこで間違えたのかを親子で把握するためにも、必ず時間を取りましょう。
子どもの習熟度や理解度、志望校のレベルにもよりますが、「しっかり理解できているもの」は繰り返し勉強する必要はありません。
「理解しているかあいまいなもの」「まったくわからないもの」は捨ててしまうことも大切です。
そのあたりは親がしっかり見極めて判断してあげましょう。
わからなければ塾の先生や中学受験の専門家に相談するなどして、取捨選択するようにしてください。
5. スケジュールの管理は親の最大の役目
受験勉強をするのは子どもですが、そのスケジュールの管理は親の大事な役割です。
まずは長期スケジュールを「逆算」して流れを把握し、そこから年間、月、週のスケジュールに落とし込んでみましょう。
それぞれの子どもに合ったスケジュールを立てて効率よく学習を進めていくことが中学受験成功への近道になります。
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