目次
受験直前に意識したい「2つの学習」
親御さんに気をつけていただきたいこと
家庭教師が直前期の指導で意識していること
この記事を執筆しているのは、2024年年初。
今回は、6年生受験直前のご家庭の親御さんに向けて、直前時期のお子さんへの声かけについて、気をつけていただきたいことをお伝えしようと思います。
受験直前に意識したい「2つの学習」
学習には2種類あると考えています。
1つは「攻める学習」。
これは、点数を加算するイメージで学習することです。
たとえば「この1問が取れればあと+10点」と考えながら学習するイメージです。
一方で「守りの学習」もあります。
「これができなければ5点マイナス、がんばらないと」と考えながらする学習です。
ミスに気をつけてする学習、といってもいいかもしれません。
どちらもとても大切なことで、入試直前のこの時期、どちらかといえば「守りの学習」に入りがちなお子さんも少なくないと思います。
しかし、この時期大切なのは「攻めの学習」と考えましょう。
守りの学習ばかりになると「不合格になったら…」と不安になったり「不合格になったら学校の友達、塾の仲間になんて言おう」といったことばかり考えがちです。
ぜひこの時期こそ「これができたらあと10点アップ、合格に近づけるよ!」というお声かけをお願いしたいと思います。
親御さんに気をつけていただきたいこと
この時期お子さんは、志望校・受験校の過去問をはじめ、大量に問題を解いていると思います。
過去問演習が2周目に入っている、というケースも多いでしょう。
親としては、やはり点数が気になるものですね。
そこで、以前間違って復習した問題をまた間違っている、以前覚え直したはずなのにまた忘れている、といったことがわかった場合に、ついついそのまま言葉してしまいそうになります。
「今ごろそんなでどうするの?」
「そんなことじゃ合格できないよ!」
という声かけです。
親御さんの不安をそのまま言葉にした上記のような声かけは、お子さんには親御さんの真意が伝わらないものになってしまいます。
自信をなくしたり、お子さんの不安も大きくなります。
こんなときには、次のような声かけを意識していただければと思います。
「今見つかってよかったね」
「覚えていないことに今気づいてよかったね」
「●●がわかっていないのに今気づいてよかったね」
「今ならまだ時間があるから大丈夫」
こう声かけしてもらうと、子どもは「まだがんばれば間に合う」と感じて前向きになれるものです。
家庭教師が直前期の指導で意識していること
私たち家庭教師がこの時期に最も意識するのは、「テストは4教科で競われる」ということです。
どの科目ならいちばん点が上げられそうか、今どの教科に力を入れれば4教科の合計点数を上げられそうか、に特に注目して指導します。
社会であれば、近年思考型問題は増えましたが、基本的な知識を知っていないとテストでは点数にはつながりません。理科の知識も同じです。
ですから、すき間時間をどう有効に使って基本的な知識を覚える、あるいは忘れないようにするかを、あらためて考えてあげていただきたいのです。
これまで「覚えては忘れ…」を繰り返してきているケースも多いと思います。
でも「また忘れている」と気づいても、上記のように「今気づいてよかったね」と声かけしてあげてください。
また「忘れてしまうことと覚え直すことの『イタチごっこ』は前日まで続く」とも声かけしてあげると、お子さんを安心させることができます。
知識については、「前日までに覚えれば大丈夫」という気持ちの余裕も大切です。
これまで、合格可能性がどうしても40%を超えなかった場合でも合格する子はいます。
このような子は、直前時期に集中力が高まり「攻めの学習」ができた子が多いと感じています。
ぜひ「今からでも本気を出せば大丈夫」と声かけをし続けてください。
そして「うちの子だから大丈夫」と信じて受験を迎えさせてあげていただければと思います。
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