目次
1. 入試において存在感を増す時事問題
2. 日頃からニュースに接する習慣を
3. 購読できるおもな小学生向け新聞は3紙
2023年の中学受験も無事に終わりました。
名門指導会の6年生の生徒の皆さんも、それぞれの進路が決まり、中学生としての生活の準備を始めています。
希望を胸に、ぜひ素晴らしい中学校生活を送っていただければと願っています。
1. 入試において存在感を増す時事問題
さて、来年度以降の受験生である新4、5、6年生の皆さん。
世の中のニュースは毎日欠かさずチェックしていますか?
今年度の受験でも、既にたくさんの時事問題が出題されたことが分かっています。
1月校ではたとえば栄東中や開智中で、沖縄返還50周年であることにちなみ、当時の総理大臣の名前を書かせる問題(答:佐藤栄作)、同じく開智中の先端では新型コロナ感染症に関して、日本国憲法で実現可能な対応策について・感染拡大を受けて広まった「リモートワーク」についてなどが出題されました。
また他校でも、日々報道されているロシアのウクライナ侵攻に関する出題、話題の「こども家庭庁」に関する出題などが見られました。
2. 日頃からニュースに接する習慣を
以前のメルマガでもお伝えしましたが、グローバル化や思考力重視の大学入試変革などから、中学受験における時事問題はますます存在感を増しています。
開成や駒東をはじめとする多くの人気難関校が、毎年のように時事問題を取り上げていますが、10年前くらいまでのように入試直前にニュースのまとめ参考書を読むだけでは、対策しきれなくなっています。
日頃から欠かさずニュースを読み聞きする習慣をつけておくと安心ですね。
具体的にはインターネットやテレビ、新聞購読が一般的ですが、テレビやネットはそのままダラダラ関係がない番組を見てしまったり、ネットサーフィンをしたりしてしまう危険性もあります。
ですので、有料にはなってしまいますが、できれば小学生向けの新聞購読がおすすめです。
今からニュースチェックを日課にしておけば、一年後には現代の世界や日本の重大ニュースはしっかり頭に入っているはずです。
また、読むだけではなく要旨まとめ等の作業も併せて習慣にしておけると、それに対する自分の考えや意見もある程度持った状態で試験に臨めるので理想的ですね。
新聞を購読するとニュースの知識だけではなく、テキストだけでは身につけるのが困難な社会や理科の教養や知識、常識も自然と体得していけますし、文章力や読解力アップにも繋がります。
来年度に受験を控えた新6年の皆さんだけでなく、3.4年の皆さんもぜひトライしてみてくださいね。
3. 購読できるおもな小学生向け新聞は3紙
ちなみに小学生向けの新聞は色々とありますが、大手出版社による新聞にはこのようなものがあります。
◯朝日小学生新聞
◯読売KODOMO新聞
◯毎日小学生新聞
・朝日小学生新聞は1,769円/月
全面カラー・大きなサイズの新聞で、毎日届きます。
「天声こども語」という、天声人語の子ども新聞バージョンがあるのも魅力的です。
中学受験を意識した内容も多く、実際に朝日小学生新聞の記事をもとに入試問題が作成されたこともあります。
受験情報を得ることもでき、SAPIXや早稲田アカデミーの先生が執筆する理社コーナーもあるのが特徴です。
また、他の2紙にはない電子版があります。
・読売KODOMO新聞は550円/月
2011年創刊。小さいサイズの新聞で、週1回届きます。
日刊ではないので毎日読む習慣は付きませんが、毎日は難しいという人にはプレッシャーを感じずに続けやすいかもしれません。
小学生新聞の中で発行部数No.1とも言われています。
小学館が特別協力していて、国語や長文が苦手でも読みやすいバラエティー豊かな構成で、雑誌のように読むことが出来ます。
ネットサイトにはSAPIXとのコラボによる「じじもんスクラム」があるのも特徴。
ここでは中学受験の時事問題が学べるページもあり、新聞を購読していない人も閲覧できるので、よかったら覗いてみてくださいね。
・毎日小学生新聞は1,750円/月
小さいサイズの新聞で、毎日届きます。
1936年創刊。歴史のある子ども向け新聞です。
子ども向けの話題や受験向けの話題を、という視点ではなく、あくまでも大人の新聞やニュース番組で扱われている話題をそのまま小学生向けに発信しているような内容です。
日本だけでなく、世界のニュースが充実している点も特徴。
文章はやや難しめですが、子ども特派員による特集などの参加型企画や、イラストによる紹介・国語の知識解説など、読みやすいよう工夫されています。
どの新聞も漢字にはふりがなが付いていますので、中学年でも安心して読むことができます。
新聞購読には時事問題や国語力アップなどの受験対策に加え、継続力が養える・自分が関心のないジャンルのニュースに触れられる・教養がつく等のメリットもあるので、お試し購読や図書館などを活用して、ぜひ自分が楽しんで続けられそうなものを探してみてくださいね。
※読売は1回・朝日と読売は1週間分のお試し購読を実施しています。料金や最新情報など詳細は各サイトで改めてご確認ください。
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