目次
今は第一志望校の過去問で点が取れないのが普通
過去問演習にどれくらい時間が使えるか把握しよう
過去問演習の「順番」について
6年生の受験生は、すでに過去問の演習を始めているお子さんも多いと思います。
出来はいかがでしょうか?
「 思ったより点が取れない」「こんな得点で合格できるのだろうか」「やり方が悪いのか」そんなご質問やご心配をお聞きすることが多い時期です。
ここでは、過去問の演習についてお話ししたいと思います。
今は第一志望校の過去問で点が取れないのが普通
まず、9月のこの時期、第一志望校の過去問演習で十分に点が取れるというお子さんは、あまりいないと思います。
理由は いくつかありますが、1つ目の理由は、多くのお子さんにとって第一志望校は受験校の中でも最も難易度が高い学校だということです。(そういうケースが多いと思います)
自分が受験する学校の中で最も難しい学校の問題を解いているわけですから、なかなか点が取れないのは当然といえば当然です。
もうひとつの理由は、学習の段階で言うと、今は「インプットの学習」の段階が終わり、「 アウトプットの学習」の時期に入ったばかりということです。
これから本格的に、これまでつけた学力を「得点力」に変えていく時期になるのです。
だから「第一志望校の過去問で点が取れない」というお悩みは一旦置いて、ここからのスケジュールと戦略を立てていきましょう。
過去問演習にどれくらい時間が使えるか把握しよう
まず、過去問演習にはかなりたくさんの時間が必要です。
受験する学校が第一志望校1つだけ、というお子さんは、今では少数派だと思います。
首都圏のお子さんの場合、5校から7校程度の学校を受験される方が多いと思います。
受験する学校の過去問を5年分ずつやると考えると、7校✕4科目✕5年ですから、140本ものテストを演習しなければなりません。
全ての学校を5年分演習する必要はないと思いますから、例えば 第一志望校と第ニ志望校は 5年分、それ以外は1〜3年分という風に配分すると、それでも 数十本のテストを解くことになるとわかります。
これらをカレンダー上にプロットしていく必要がありますね。
6年生の後期、日曜には志望校別特訓がありテストの本数も増えるため、土日や祝日も全てが使えるとは限りません。
なので、予定している過去問を全部やるだけの時間をどうやって捻出するかは非常に大事な問題になります。
過去問演習の「順番」について
過去問をどの順番で演習するかというご質問も多いので、ここでアドバイスをお伝えしておきます。
冒頭に「第一志望校は受験する学校の中で最も難しい学校であるケースが多い」「 だから 9月の段階で解いても点が取れない可能性が高い」とお伝えしました。
つまり 過去問をしていく順番は「難度が低いものから高いものへ」が違和感なく取り組めるスタイルになります。
「前受け校」 そして受験する学校などは、あまり難度の高くない学校を選ばれているケースもあると思います。
あるいは、いわゆる「滑り止め」として受験を考えている学校の問題も、第一志望校の過去問よりは易しいと思います。
こういった学校の問題から始めて、(志望校別特訓での練習で徐々についてくる得点力も生かして)だんだん難しい問題の学校に移行していく、という順でスケジュールを組んでおくのがいいでしょう。
受験まで4ヶ月と少し、まだまだお子さんの得点力は伸びます。
ぜひここからの時間を大切に、合格を目指していただきたいと思います。
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