目次
1. 学校名を関していない模試の合否確率は、参考程度に
2. 最後の模試をどのように活かせばよいか
3. 最後の1ヶ月の逆転劇は「ある」
6年生12月になると、中学受験もいよいよ大詰め。
サピックスでも最後のマンスリーが終わり、大きなテストでは12月4日の合格力判定サピックスオープン(第4回)を残すのみとなりましたね。
志望校・併願校を固めるこの時期になると、各塾の最終模試の結果を見て動揺したり、急に弱気になってしまったりする生徒さんや親御さんが多いものです。
しかし、合格力を判定する模試の結果がそのまま皆さんの志望校合格力を示しているわけではもちろんありません。
そこで今日は、最終模試のとらえ方・活かし方をお話したいと思います。
1. 学校名を関していない模試の合否確率は、参考程度に
中学受験最終学年では、多くの中学受験塾で大体4回位、合格力を知るための模試が実施されます。
殆どの場合は受験生が各々の志望校を設定し、成績とともにそれぞれの学校の合格率が表示されて返ってくるわけですが、これはあくまでも目安にしかなりません。
というのは、このような学校名を冠していない模試では、標準的な問題が出題されている中で各学校の合格率を判定しているに過ぎないからです。
たとえば同じ偏差値の高いトップレベル校であっても、麻布の国語と慶応中等部の国語では、傾向も解答方式も全く異なります。
麻布は物語・小説ジャンル中心で大問1題・記述を非常に重視。
中等部はジャンル問わず戯曲や手紙まで扱われ、大問6題、教養的要素重視で知識問題中心。
このように全く異なる傾向を持つ学校の合格率を、一つの模試でどちらも正確に測るなどということは到底できません。
むしろはっきり言えば、標準的な出題の模試では、このような個性の強い学校の合格率はどちらか片方さえ参考に値する結果は出せないと言えます。
ですから、模試での合格率はあくまでも参考にとどめ、一喜一憂しないようにしましょう。
ただしどのような模試であれ合格可能性が20%程度ではやはり(そこまで結果が出ないということは基礎すらできていないということですから)現実は厳しいと言わざるを得ませんし、しっかり得点でき、合格率70~80%という結果が出せたのならば、それはもちろん素晴らしいことです。
2. 最後の模試をどのように活かせばよいか
さて、それでは結果は目安にしかならないこの最後の模試をどのように活かしたら良いか、です。
まずは、普段と同様間違ったものをそのままにしないことが最も大切です。
いつものように当日全くわからなかった・手のつけようがなかった問題よりも、「あと一歩でできた」と思えるもの、つまりもうちょっとでマルになるものを優先して、本番でもしも出てきたら絶対に得点できる状態にしておきましょう。
解き直しの際はいつも以上に解き方を深く理解し納得すること、演習をきちんとすることを心がけてください。
次に同じ問題に出会うとしたら、もうそれは本番当日である可能性が高いです。
その時に決してミスをせず、必ず正解できるようにしましょう。
間違ったものの中で自分の志望校の傾向に近い問題は特に念入りに演習してください。
また、自分の志望校の偏差値が50以上ならば正答率50%以上の問題、60以上ならば35%以上くらいの問題は解けるようにしておけるようにしておきましょうね。
3. 最後の1ヶ月の逆転劇は「ある」
12月に実施される最後の模試から本命の受験まで、関東がメインの受験生ならば多くの人がおよそ1カ月半あります。
模試の結果が良くても悪くてもむやみに振り回されず、地に足をつけて最後まで一歩一歩歩んでいきましょう。
最後の一ヶ月に眼を見張るほど成績を伸ばす生徒さんは毎年たくさんいますよ。
12月は一気に冷え込みも増し、体力的にもきつい時期です。
ときにはしっかり身体を休めることも意識しながら、最後まで諦めず、合格を信じてやっていきましょう。
皆さんが笑顔でそれぞれの目標を勝ち取れることを心から願っています。
受験相談・体験授業お申込み
必須の項目は必ず入力してください。
ご相談内容をより詳しく書いていただければより的確な回答をお渡しできます。