目次
1. 「withコロナ」時代、面接を再開する学校
2. 面接の合否への影響は
3. 面接で何を見られるのか
4. 面接に正解はない 誠実な受け答えを
1. 「withコロナ」時代、面接を再開する学校
いよいよ受験本番が近づいてきましたね。
昨年は新型コロナウイルス感染拡大を受け、多くの学校で面接が中止になりました。
今年も引き続き、たとえば桜蔭では口頭から記述へ方式変更、立教女学院中学校や横浜雙葉中学校では中止、というように面接の実施に影響が及んでいます。
(※横浜雙葉中学校の帰国生枠は実施予定)
しかし、コロナ禍の入試ももう4年目になりますから、「withコロナ」時代に向けて新しいやり方でなんとか面接を再開・実施しようという動きもあります。
2023年度はギリギリまで実施を前向きに検討する学校も多いようですから、面接入試を控えている受験生の皆さんはどちらに転んでも良いように準備を整えておきたいですね。
そこで今日は、中学入試の面接では何を見られるのか、どんな準備や心構えで臨めば良いかをお話したいと思います。
2. 面接の合否への影響は
まず、面接による合否への影響ですが、多くの場合、確かなことは受験生側には判りません。
殆どの学校では面接の配点は設けられておらず、どのような部分を確認したいかという目的すら明確にされていないことが多いからです。
一般的には、(学力試験とは違い)面接は参考程度だろうとか、小学校の成績や出席状況、生活態度、面接時のマナーやふるまいによほど問題がない限り合否には影響がないであろうと考えられています。
しかし、過去には、面接で試験官の先生たちに伝えることができた内容(明確で強い将来のビジョン、スポーツや勉学での目覚ましい活躍、海外経験など)が合格に一役買ったとしか思えない、といった合格者も確かにいます。
学力試験ほどは重視されないにしても、その得点が合否のボーダーライン上に複数人並んだ場合には、面接の内容が大きな決め手になることは間違いないでしょう。
3. 面接で何を見られるのか
次に、面接では何を見られるのかということです。
多くの学校では、以下の内容がよく確認されています。
・志望動機(家庭や本人の方針・考えと学校の教育方針がかみ合っているか)
・自己紹介(性格、長所・短所、得意なこと)
・家庭での様子(親子関係、家庭での役割)
・入学後の生活や将来への意識の高さ(夢、目標)
・通学方法やかかる時間(自覚・熱意)
・小学校の思い出(先生や友人たちと平穏にコミュニケーションを取り調和しながら学校生活を送れそうか)
・態度、マナー、言葉遣いに大きな問題はないか
また、学校によっては、最近気になったニュースや現在起きている社会問題について自分の考えや意見を求めたり、2~5名ほどのグループで簡単なゲームや発表をさせたりする場合もあります。
大学入試改革やグローバル化に伴い、中学入試の面接においても思考力・表現力、協調性などがより重視されるようになっていることがうかがえますね。
4. 面接に正解はない 誠実な受け答えを
面接では、どのような答え方をすれば正解、合格、ということはありません。
面接官はさまざまな質問を通じ、結局は皆さんの本質を見ています。
大切なことは「こう聞かれたらこう答えよう」などと暗記練習することではなく、目の前にいる面接官(先生)の目をしっかり見て、あわてず、丁寧な言葉遣いで、真摯に受け答えすることです。
そして、嘘をつかないこと。
しかし必要のないことまで何でもかんでも馬鹿正直に言うことは得策ではありません。
例えば、「他の学校も受けましたか」と聞かれたとき、本当は他も受験しているのに「ほかにはどこも受けていません!ここ一本です」などと嘘をつくのはやめましょう。
そんな嘘は簡単にバレてしまいますし、嘘をつく姿は好印象ではありません。
ただし、「本当は◯◯中学校が第一志望ですが、滑り止めにこちらも受験しました。」と聞かれてもいないことまで言う必要もないのは判りますよね。
面接官に聞かれていることはなんなのか。
どのように答えれば良いのか。 しっかり集中して話を聞き、よく考えて答えましょう。
早押しクイズではないですから、即座に返答せず、一呼吸おいて考えても構わないことを忘れないでください。 合格したい熱意が伝わるよう、落ち着いて、いつも通りのあなたで臨んでくださいね。
ここまで、面接で大切にしたいことをお話しました。
次回はさらに、これだけは気を付けたいポイントや当日の服装についてお話しします。
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