目次
1. 中学受験と習い事は両立可能?
2. 中学受験するなら習い事の整理は必須
3. 習い事の「見直し」チェックポイントは2つ
G.W.までは初夏を感じさせるほどの陽気でしたが、ここのところ急に冷え込む日や雨が降る日が多くなっていますね。
平年の梅雨入りは九州で6月4日頃、関東で6月7日頃、東北で6月12~15日頃です。
今年も平年並みの予想ですから梅雨入りはもう少し先になりそうですが、不安定な天候が続いていますから、受験生の皆さんはしっかり食事や睡眠をとって心と身体をいたわってくださいね。
1. 中学受験と習い事は両立可能?
さて、いよいよ5月も半ばになり、早くも夏休みが視野に入ってきました。
この時期増えるご相談が「習い事をどうするか」問題です。
「中学受験と習い事は両立可能なのだろうか」
「絶対にやめたくないと子どもは言っているけれど受験に集中してほしい」
「我が子は体力もあるし、我が家は最後までやり遂げることを大切にしているのだけれど……」
水泳、英会話、ピアノ、バイオリン、くもん、サッカー、野球、プログラミングなど、近年は幼児期から多種多様の習い事をさせているご家庭が増えていますが、辞め時、休み時の判断は難しいものですよね。
2. 中学受験するなら習い事の整理は必須
子どもの興味が向くものは何でもやらせてあげたい、可能性を信じて色々チャレンジさせてあげたい。
そんな親御さんの思い自体は素晴らしいのですが、中学受験をするとなれば、やはり小学校4年生頃には一度習い事の「整理」や「見直し」が必要になってきます。
特にお子さんを大手中学受験塾に通わせている場合、1週間のスケジュールが塾と習い事だけで毎日パンパン、という状態は避けたいものです。
なぜなら御存知の通り大手塾の宿題・課題量はとても多く、授業よりも各家庭に持ち帰った課題に取り組む作業こそが学習のメインといっても過言ではないからです。
そのようにスケジュールに余裕のない状態ではお子さんは寝る時間を削ってなんとか決められたことをこなすのが精一杯の日々が続き、学習は身につかず、心身も疲れ切ってしまいます。
3. 習い事の「見直し」チェックポイントは2つ
以前もお伝えした通り、小学生には何もしない時間、ぼーっとした時間、そして自然の中で遊ぶ時間が欠かせません。
そういう時間こそが想像を育み英気を養う時間であり、身体を使った様々な経験や感覚を体得し、思考力のベース(自分の知識や経験を使って考えを広げ、分析したり考えを広めたり、深めたりする力)を育む時間なのです。
本格的な中学受験の学習が始まるのは一般的に小学3~4年生です。
初めの頃は複数の習い事との両立もなんとかなるかもしれませんが、3年から4年、4年から5年に上がる時期にはそれぞれ課題量が格段に増えます。
前述の通り4年生頃(遅くとも5年生)になったら、必ず一度習い事の「整理」「見直し」をしてあげてください。
その際のチェックポイントは以下です。
●お子さんが寝不足になっていないか、体力に無理はないか
(授業中疲れて眠ってしまっていないか、ノートも確認してみてください。ミミズの這うような文字が続いていたら、睡眠不足・体力が限界であるサインです)
●課題や宿題をこなす時間が確保出来ているか
中学受験で合格を勝ち取りたいなら、(取捨選択の上)やると決めた課題や宿題はきちんと出来る時間を確保しましょう。
これらに気になる点があれば、今受験勉強と並行して行っている習い事は一旦見直す必要があると言えるでしょう。
そして、これらに大きな問題が今のところない場合も、基本的に私は、中学受験をすると決めたのならば、習い事を最後まで並行して続ける選択はおすすめしません。
次回はその理由と、中学受験と並行して続けない方が良い(辞める・一旦休む方が良い)習い事、続けても問題ない習い事、辞める際のお子さんへのフォローなどについて、詳しくお話します。
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