目次
正しいテスト結果の検証方法とは
6年生でどのクラスを目指すのか
範囲のない実力テストの解き直しを大事にしよう
1月も下旬、すでに新学年の組分けテストが行われた、という塾も多いと思います。
結果はどうだったでしょうか。
親御さんにはぜひ、結果を正しく検証していただきたいと思います。
正しいテスト結果の検証方法とは
テストの検証を「正しく」というのは「点数が足りない」「偏差値が下がった」といった結果だけでなく、間違った問題に関して、きちんと原因を確認しておいてほしいのです。
テストでの失点の原因は、大きく分けて次の5つがあります。
1. ミス
2. 知識不足・理解不足
3. 時間配分
4. 問題文の読み取り
5. 作業が雑など
1. のミスに関しては、本人や親御さんがミスだと思っていても、実は2.の「知識不足」ということが多くあります。
理科の計算、思考系の問題などで、問題文に示された条件を表のように整理してから解かなければ混乱して間違いやすい、という問題があります。
このような問題を頭の中だけで考えて解いているお子さんは、2.のように「表にすればいいということを知らなかった」というケースと、5.のように「わかっていたけど端折った」というケースでは、次のテストへの対策は大きく違ってきます。
ぜひ時間のある1月末〜2月初旬(6年生の受験時期は塾が休みになることも多いと思います)に、組分けテストを上記の1.〜5.に照らし、確認してみてください。
6年生でどのクラスを目指すのか
新6年生になる5年生のお子さん、親御さんは、ぜひ「新学年でどのクラスを目指すのか」を確認しておいてください。
もちろん「上のクラスほどいい」とも言えるのですが、志望校に合格するのに最低限度のクラスを目標にすればいいかを意識していただきたいのです。
お子さんの志望校に、どのクラスなら合格できる可能性が高いのか。
これは塾で教えている先生なら感覚的に知っていると思います。
ですから塾の先生に単刀直入に質問してみるのもいいですね。
また、新学年の説明会でデータを公開する塾もあると思います。
目指すところがわかれば、あとは現状とのギャップを確認しましょう。
ただギャップが大きいと、まず何に取り組めばいいかわからないし、目標があまりに離れていると感じると、モチベーションも下がります。
まずは「クラスを1つ上げるには、あと1つ、何ができればいいか」を考えるようにしましょう。
目標は、6年生の前期(7月まで)に目標のクラスに入ることです。
夏休み以降は、本格的な志望校別の対策に入っていくからです。
範囲のない実力テストの解き直しを大事にしよう
これは各学年共通なのですが「習ったばかりのときには覚えているが、時間がたつと忘れてしまう」というお悩みはよく聞きます。
もちろん過去のことを忘れていくのは自然なことなのですが、塾で目まぐるしくいろんな単元を習っていると、眼の前のことに忙殺されがちです。
こうなると、以前に習ったことを振り返る時間が取れなくなっていくのです。
そこで大切なのが、範囲のない「実力テスト」です。
もちろん、実力テストで結果を出せるといちばんいいのですが、テストは結果だけでなく内容もしっかり活用したいですね。
間違った問題に関しては全部解き直すのではなく、正答率表を活用し、一定以上の正答率で間違ったものを解き直しの対象にしましょう。
解き直しに関しては、上記の1.〜5.の項目を参考に「なぜ間違ったのか」「どうすれば次回のテストで得点できるか」を考えましょう。
テスト直しを嫌がるお子さんも多いのですが、間違った問題や点数、偏差値などの結果でお子さんを責めず「知識不足などが今見つかってよかった」「次に得点できればいいね」というアプローチでお子さんに接することができればいいですね。
新しい学年が始まる目前の1月後半、ぜひ組分けテストの解き直しを通して、新学年のテスト直しの「予行練習」をしてみてください。
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