目次
★語句の復習教材★
●SAPIXAテキスト・デイリーチェックテスト等(5・6年すべて)
●SAPIX 土特教材(5・6年すべて)
●『中学入試 でる順過去問』
●『小学総合的研究 わかる国語 改訂版』
御三家や難関中学受験で突出した合格実績を誇るSAPIX(サピックス)。
前回の紹介記事では、中学受験界で知らない人はいない大手進学塾SAPIXにおける、6年前期の重要課題「苦手分野克服」でSAPIX生が実際に用いている国語の復習教材(漢字分野)についてお伝えしました。
シリーズ12回目の今回は、引き続き国語の「苦手分野克服」でSAPIX生が実際に用いている教材(語句分野)についてお話ししていきます。
★語句の復習教材★
前回もお伝えした通り、「苦手分野克服」の学習においては必ずしも使用教材をSAPIXのオリジナルテキストに限定する必要はありません。
講師にも相談し、場合によっては自分の状況やレベルに合った市販の問題集も取り入れながら進めていきましょう。
それでは、中学受験国語の知識分野において漢字と並び「要」である語句の復習教材を見ていきます。
●SAPIXAテキスト・デイリーチェックテスト等(5・6年すべて)
解説こそ最小限ですが、SAPIXのオリジナルテキストに採用されている知識問題は実に洗練されています。
特に慶應中等部などあらゆるジャンルの語句・漢字が問われる学校を志望している場合は、何が出ても良いように、最低限5・6年の全テキスト・デイリーチェックテストの知識問題くらいは難なく解けるようにしておきましょう。
(中等部対策の場合それだけでは足りませんが、一般的な知識問題を出す学校にはこれだけでもある程度対応が可能です。)
まずは5・6年のデイリーチェックテストの全問題を解き直しましょう。
もともと授業前の5~10分程度のテストですから(制限時間はクラスにより異なります)そう時間はかかりません。
その後、できればAテキストの知識ジャンルも全て復習しておきたいところですが、この作業に6年前期に取り組む機会を逃しており、時間が非常に限られている場合などは、最低限テストの解き直しで引っかかった分野のAテキストを復習しましょう。
Aテキストは授業内の解説ありきのため、教材内に十分な解説はありません。
この復習がもしも一人ではうまく行かない場合はプロ講師の力を借りて基礎からやり直すのがおすすめですが、「あと一歩で納得できる」程度ならば、この後に紹介する参考書を使って取り組んでみるのもおすすめですよ。
●SAPIX 土特教材(5・6年すべて)
分野知識の復習にはSAPIXの土特教材も有効です。
ジャンルがまとまっているので、苦手なところを効率よくスキマ時間で復習できます。
ただし分量は非常に少ないので、得手・不得手の確認程度に使ったり、大して心配ないジャンルを念のためさらっと復習したり、というような使い方が良いでしょう。
●『中学入試 でる順過去問』
ことわざ・語句・文法 合格への1204問 四訂版
旺文社
定価1,078円
137頁
レベル:基礎〜やや難
こちらは市販の問題集です。
近年の中学入試を徹底的に分析し、頻出度の高い問題を、入試に「よく出る順」に掲載したもの。
つまり、6年前期の苦手分野克服対策にはもちろん、本番までカウントダウン、という差し迫った時期の追い込みにももってこいの効率的な復習教材なのです。
1つの単元は「まとめのページ」→「スピードチェック」→「入試問題にチャレンジ! 」の3ステップで構成されており、無理なく着実に合格への力をつけることができます。
巻頭には国語の入試傾向とその対策がわかる分析記事が、巻末には入試直前に総確認ができる「直前チェック編」がついています。
1頁あたりの分量がまちまちで、かなりボリュームのあるところとサクッと終えられるところの差が大きいですが、毎日少しずつ進め易い作りで、SAPIX生の中でも復習に用いている人が多い教材です。
●『小学総合的研究 わかる国語 改訂版』
佐藤洋一 監修
旺文社
価格 : 2,970円(税込)
A5判
576ページ、オールカラー
レベル:基礎〜やや応用
こちらはさきほど「SAPIX Aテキスト・デイリーチェックテスト等(5・6年すべて)」を用いた復習方法の中で触れた、非常に頼れる参考書です。
サピ教材や問題集などでわからないことや納得できない部分に出くわしたとき、ぜひこの参考書で確認してみてください。
大抵のことは解決します。
小学5・6年生はもちろん、小学3・4年生から使えますので、この記事を読んでいらっしゃる方が低~中学年の場合も、普段の学習にぜひ役立ててみてください。
基礎〜応用まで小学校の国語学習においてはどのジャンルに関してもある程度網羅した内容で、図や写真も用いてわかりやすく説明されています。
日常的に国語の疑問点を調べたり、時間のある時に読み物として楽しく読んだりして、国語の一般的な知識・語彙力を確かなものにしましょう。
分厚く重いので持ち歩きには適しませんが、演習問題も多少掲載されているので自宅でのちょっとした演習教材としても使えます。
ただし前述の通り小学校の国語学習のほとんどのジャンルを網羅しておりボリュームがあるため、時間が限られている場合は一冊全てを読み返したり演習したりすることは不可能です。
その際は中学受験の経験豊富なプロ講師などに相談し、志望校や自分の状況に合わせ、優先順位の高い復習箇所を厳選してもらいましょう。
ちなみに、各種読解に関しても少しですが触れられていますよ。
以上、今回は国語の「苦手分野克服」でSAPIX生が実際に用いている教材(語句分野)についてお伝えしました。
次回以降は、国語の「苦手分野克服」でSAPIX生が実際に用いている教材(読解分野)や、後期のスケジューリングで重視するポイントや具体例など、みなさんが気になる点をさらに詳しくお話していきます。
SAPIXに転塾・入塾を考えている皆さんや、すでに在籍しているものの違和感を覚えている受験生の皆さんに向けたこの記事が少しでも力になれることを祈っています。
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