目次
1. SAPIX6年生 「苦手分野克服」のポイントは?
2. SAPIX6年生 「苦手分野克服」に適した算数の教材は?
御三家や難関中学受験で突出した合格実績を誇るSAPIX(サピックス)。
前回の紹介記事⑨では、中学受験界で知らない人はいない大手進学塾SAPIXの最重要カリキュラム『SS特訓』開始を踏まえた、6年前期の過ごし方・「苦手分野克服」の重要性についてお伝えしました。
シリーズ10回目の今回は、「苦手分野克服」のポイントや、SAPIX6年生がそのために実際に用いている教材(算数)についてお話していきます。
1. SAPIX6年生 「苦手分野克服」のポイントは?
前回お伝えした通り、6年前期の重要課題である「苦手分野克服」には、まず自分の主観はもちろん、マンスリーや組分け、その他模試などの結果を用いた正確な弱点把握が非常に大切です。
あまりにも学習の抜けが多い場合や、苦手分野が殆どといった場合には、課題の取捨選択も必要になってきます。
自分一人では難しいので、できる限りここではプロの力も借りながら、自分の苦手な単元や特定の計算、学習の抜けなどのあぶり出しを確実に行い、どの分野を、どの時期に、どのような手順で復習していくのか計画を練りましょう。
2. SAPIX6年生 「苦手分野克服」に適した算数の教材は?
「苦手分野克服」学習において、必ずしも使用教材をSAPIXのオリジナルテキストに限定する必要はありません。
講師にも相談し、場合によっては自分の状況やレベルに合った市販の問題集も取り入れながら進めていきましょう。
今回は、特にご相談の多い算数の復習教材について、SAPIXの6年生が実際に用いているものをいくつかご紹介します。
○サピックス分野別シリーズ 算数 標準20回テスト
1平面図形
2割合と比・和と差の文章題
3場合の数
4立体図形
5数の性質
6速さとグラフ
7規則性
1枚ずつ切り離して取り組める、ドリル風のSAPIXのオリジナル教材です。
校舎で分野ごとに必要なものだけ購入し、重要分野を集中的に学習したり、苦手を克服したりと効率良く学習出来ます。
タイトル サピックス分野別シリーズ 算数 標準20回テスト
企画・制作 サピックス小学部
判型(セット内容) B4判・別冊解答付き
価格 定価 各 1,100円(本体1,000円+税)
販売方法 校舎販売
○算数分野別問題集 ベイシック 基本60題
1割合
2比
3速さ
4平面図形(1)
5平面図形(2)
入試で重要な単元を確実にマスターするために編集された分野別問題集です。
4までは4・5年生の教材、5は5・6年生の教材として販売されています。
「例題」や「アプローチ」で考え方を定着させ、「ステップ」で理解度を確認、「チャレンジ」で応用問題に取り組み、基礎力の定着を図ります。
タイトル 算数分野別問題集 ベイシック 基本60題
企画・制作 サピックス小学部
判型(セット内容) B5判・別冊解答・解説付き
価格 定価 各 880円(本体800円+税)
販売方法 校舎販売
○土特教材
土特のテキストを復習に用いている生徒さんも多いです。
問題量が少なく、難易度も高すぎず低すぎない入試標準レベルの実践問題ばかりなので、さらっとやり直しておきたい程度の復習や、各分野の理解度が入試標準レベルに達しているか簡単に確かめたいときにも役立ちます。
○SAPIXメソッド 算数絶対基礎力の完成 パワーアップトレーニング 5年生
基礎の基礎からやり直す必要がある場合、こちらを使用しても良いでしょう。
50パターンの問題が、1パターンにつき10問ずつ、計500問収録されています。
サピックスで毎月配布される教材「基礎力トレーニング」で身につけた基礎力をパワーアップさせる目的で販売されていますが、基礎知識の復習にも有効です。
タイトル SAPIXメソッド 算数絶対基礎力の完成 パワーアップトレーニング 5年生
企画・制作 サピックス小学部
判型(セット内容) B5判・別冊解答・解説付き
価格 定価 1,320円(本体1,200円+税)
販売方法 校舎販売
○5・6年の通常テキスト・プリント類
ドリルや問題集ではなく、ふだんのテキストをフル活用する生徒さんも多いです。
たとえば「立体図形」の分野が苦手ならば、まず「立体図形」という名前の入った5・6年のテキストナンバー・プリント類をすべて洗い出し、まとめます。
そして、それを基礎から一気にやっていきましょう。
(ドリルや問題集などで復習を行い、こちらを最終チェックに用いるのも有効です)
テキストやプリントのナンバーが若いものから取り組んでいくことで、自分はどのレベルまでは到達していて、どこから歯が立たないのかすぐに分かりますよ。
サピックスの通常テキストやプリントで取り上げられている問題は入試で扱われやすい厳選されたものばかりなので、この方法は分野ごとの力を確実に定着させる方法として非常に有効であり、おすすめです。
多少洗い出し作業に手間がかかるのがデメリットですが、徹底した復習がしたい場合は、準備の作業を親御さんなどにも手伝ってもらい、ぜひトライしてみてくださいね。
以上、今回はSAPIX6年前期の重要課題である「苦手分野克服」のポイントや、その際にSAPIX生が実際に用いている教材(算数)についてお伝えしました。
次回以降は、「苦手分野克服」でSAPIX生が実際に用いている教材(国語)や、後期のスケジューリングで重視するポイントや具体例など、みなさんが気になる点をさらに詳しくお話していきます。
SAPIXに転塾・入塾を考えている皆さんや、すでに在籍しているものの違和感を覚えている受験生の皆さんに向けたこの記事が少しでも力になれることを祈っています。
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