目次
4年生〜6年生、塾の負担の違い
学年が上がることによる、学習内容とレベルの違い
塾の授業の受け方にもアップデートが必要
1月、塾での新しい学年が迫っています。
特に新5年生、6年生のご家庭には、2月からの学習の変化を予測し、備えていただければと思います。
学年が上がると通塾日や塾での拘束時間が増え、学習量が多くなるというのはよく言われることですが、具体的な例を上げながら対策を考えていきましょう。
4年生〜6年生、塾の負担の違い
「学年が上がると塾の負担が大きくなる」と聞いたことがあると思います。
お子さんの塾での「学年がわり」をすでに経験されたご家庭のみなさんは、すでに身をもって体験されたのではないかと思います。
学年が上がるとどのくらい塾の負担が増えるのか、具体的に見てみましょう。
サピックスの場合、4年生は通常授業(デイリー)の授業は180分×週2回=360分。
5年生になると、180分×週3回=540分となります。
また1授業の長さも4年生が60分なのに対して、5年生は90分になり、1回の授業中の集中力も求められることがわかります。
これが6年生では、240分×週2回=480分と、平日の負担はぐっと減ったように見えますね。
しかしサピックスの場合は「土特」と呼ばれる特訓が毎週土曜、ほぼ必須となり、土曜の拘束時間は300分。
5年生のときに、平日の学習時間の不足を土曜になんとかしていたというご家庭は、時間のやりくりが苦しくなります。
他塾でも概ね同様で、日能研では4年生は週2日、5年生は週3日、6年生になると週3日に加えて2月から前期の「日曜特訓」が始まります。
いずれの塾でも、学年が上がるにつれて通塾時間や日数面での負担が増えます。
時間や日数の負担が大きくなるということは、塾でこなす問題量も多くなるということ。
したがって、家庭学習として指定される課題もどんどん増えるということです。
学年が上がることによる、学習内容とレベルの違い
見逃せないのが、学年が上がることで毎回の授業で習う内容も、当然レベルアップしていくということです。
4年生では1つの単元を2週に渡って学習していたものが、5先生では1週で、しかも4年生で学習した内容は「習得済み」という前提で授業が進められます。
たとえば日能研では、4年生の小数に関する学習は4週にわたるのですが、5年生ではたった1週しかありません。
国語の読解問題でも、扱う素材文の長さ、選択肢問題のそれぞれの字数も多くなっていきます。
同じ「長文読解の問題1問」でも、こなすのにかかる時間も労力も大きくなる、ということです。
このように、通塾日数が単純に週1日増えたというだけでなく、1回1回の授業で扱う内容も幅広く、レベルも上がっていきます。
この変化に対応するために、授業への取り組み方にも変化が求められることになります。
塾の授業の受け方にもアップデートが必要
学年がわりを控えた今、ぜひ授業の受け方に関しても、お子さんに「アップデート」を促してあげていただきたいと思います。
意識していただきたいのは、次の3点です。
1. 先生が話しているときにはノートを取らない
先生が説明をしている間も、黒板をノートに写すのに夢中になってしまって説明が聞けない・・・
これは、授業がわからなくなる子によくあるケースの1つです。
こういったことを防ぐために「先生が説明を始めたら、書いている途中でも手を止めて聞くんだよ」というアドバイスが、改めて必要なお子さんも多いと思います。
2. 先生の顔を見て話を聞く
先生の説明を聞くときには、ぜひ顔を上げて聞くように、お子さんにアドバイスをしてあげてください。
「話を聞くときには、人の目を見て聞きなさい」とはよく言われますが、やはり音声だけを聞くより、その人の身振り手振りをあわせて見たほうが、情報が多く入ってきます。
3. 先生に自分の顔を見せながら授業を受ける
授業中に先生を見るのも大切ですが、自分の顔を先生に見せるのも、とても大切なことです。
先生は、授業をしながら常に生徒たちの反応を見ています。
説明したときに反応が悪いようなら「今の説明ではちょっと分かりづらかったかな。ではもうちょっと噛み砕いて説明しようか…」と、より多くの子どもの理解度が上がるように工夫しているのです。
だから、お子さんが顔を上げて授業を受けていると、意識せずとも先生にメッセージを送ることができるんですね。
新学年を迎えるにあたり、上記のようなことを、あらためてお子さんに伝えていただければと思います。
「言われているようなことはやってみたけど、家庭ではどうにもならない」というご家庭もあるかもしれません。
オンライン相談などご相談の窓口を我々もご用意していますので、必要であればご連絡をいただければと思います。
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