目次
3月は学習スケジュールの「試用期間」
サピックス・グノーブルなどの春期講習と家庭学習
四谷大塚・早稲田アカデミー・浜学園・希学園などの春期講習と家庭学習
あちこちで卒業式も終わり、新学期もすぐそこという今頃になって、都心でまさかの雪には実に驚かされましたね。
3月は学習スケジュールの「試用期間」
さて、前回記事「【中学受験】3月こそトライ&エラー!〜最適な学習スケジュールを見つけよう~」では、中学受験における各学年の3月の位置付け・学習に必要な力についてお話ししました。
どの学年にも共通して言えることは、この時期が4月になって新学年カリキュラムが本格始動する前の、学習スケジュールのいわば試用期間であることです。
今の時期に思い切りトライアンドエラーを繰り返し、自分なりの学習ルーティンを掴んでおきましょう。
春休みはこれまでの学習の苦手対策・積み残し対策をする絶好の機会です。
この期間に弱い部分をきちんと対策しておくことが、4月からの成績を伸ばす大きな決め手になりますよ。
特に(ここまで習ったことを春休みに振り返る)復習型の塾の場合は、春期講習に参加しない選択肢も含めてよく検討して臨むのがおすすめということは前々回記事「【中学受験】春休みは成績アップのチャンス!~春期講習は本当に必要?~」でもお話ししましたが、今日は、いよいよ始まる春休みに向け、春期講習を受ける場合の注意点についても確認しておきましょう。
サピックス・グノーブルなどの春期講習と家庭学習
上記のように春期講習中も新単元を扱っていく塾では、毎回の授業の振り返りの精度を上げることが大切です。
やや復習を含んだ内容にはなっていますが、新しく学ぶことも多いので、講習の後は、必ず振り返りを行いましょう。
へとへとな日は、当日扱ったテキストに目を通しておくだけでも良いでしょう。
毎回の授業を効率よく、確実に振り返ることができるかどうかで、4月以降の成績の伸びが大きく違ってくるので、3月の通常授業のうちから、講習内容を確実に振り返る習慣を作っておき、春期講習に臨むのがオススメですよ。
また、普段の学校がないとはいえ、塾の講習と課題だけでも結構な時間が取られてしまいます。
苦手単元の復習の時間は、春休みの学習計画にあらかじめしっかり入れ込んでおきましょう。
春期講習中でも新単元が進んでいくタイプの塾では、苦手単元の復習は基本的に行わないので気をつけてくださいね。
苦手単元の復習に関する計画は、「この日のこの時間にやる」というような漠然としたものではなく、
「この日のこの時間にこの単元を、このテキストやテストを用いてやる」というように、なるべく具体的に立てておきましょう。
まず苦手単元の洗い出しを漏れなく正確に行うことも非常に大切です。
ここがそもそも甘いと復習作業の意味がなくなってしまうので、できる限り中学受験の指導経験が豊富な家庭教師や塾の先生などにテスト・ノート等を携えてきちんと相談に行き、自分が取り組んだ方が良い復習分野の選定・どの教材を用いてどのような順序で行って行くのがベストかなど、よく教えてもらえると良いと思います。
四谷大塚・早稲田アカデミー・浜学園・希学園などの春期講習と家庭学習
上記のような、春期講習中に復習内容を主に扱う塾では、ご家庭での復習の作業はやや負担が減ります。
しかし、いずれにせよ春休みはたった2週間ほどですので、
「うちの塾は春期講習で復習をやってくれるから、これに参加していればオッケー」とは考えず、この機会を大いに利用し、より効果が上がるように工夫しましょう。
具体的には、次の2点の実践をおすすめします。
まず、自分の苦手単元の授業に出る前には、よく予習をして、授業の理解を高めるようにすること。
次に、授業でカバーされない自分の苦手単元は事前に確認しておき、家庭学習でカバーする計画を立てておくことです。
講習内容がいずれのタイプの場合も、あるいは春期講習を受講しない場合も、春休み前から自分の苦手単元が何かをしっかり見極めて、優先順位をつけて対策時間を予め確保するように計画しておくことが、実際に春休みに入ってからうまくいく秘訣です。
早め早めの準備&計画で、中学受験生の皆さんが充実した春休みを過ごせることを願っています。