習い事

【中学受験】夏までに「書く習慣」をつけさせよう

目次

子どもはなぜ書かずに解こうとするのか
書く習慣をつけるには
親が言って聞かないことは誰かに言ってもらう

6月に入り、夏が近づいてきていることを感じさせる気候になってきました.

塾の新しい学年が始まって4ヶ月、お子さんたちは安定した学習サイクルを維持できているでしょうか。

「中だるみ」のようなものを感じている親御さんもいるかもしれません。

今回は日々の学習の中で親御さんが気になっているお子さんの学習傾向について考えてみたいと思います。

子どもはなぜ書かずに解こうとするのか

式を書くのは面倒がったり、図を書かずに頭の中だけで考えて解くお子さんがいます。

概ねそのようなお子さんはテストの点が伸び悩むものですが、親御さんがそのことを指摘してもなかなか 修正できないことが多いものです。

ではなぜそのようなお子さんが書かずに頭の中だけで解こうとしているのかというと、 そもそも 書くことの必要性を分かっていないというケースがあります。

新しいことを習う時、 塾の先生は 黒板に図や表を書いたり、様々な方法で 分かりやすく子どもたちを指導します。
その考え方や解き方を知っておくだけでなく、図や表を書くことなども必須の行動なのですが、それを見て「分かった」と感じた お子さんは「もう自分でできる」と判断します。

図や表があってこそ考えが整理できて理解が進んだことを忘れ、「この解き方を思い出せば 、同じ種類の問題は頭の中だけで解けるはずだ」と考えてしまうのです。

ですから、あらためて図を書くことの重要性を教えてあげる必要があるのです。

まだ今一つ 習慣になっていないというご家庭は、ぜひ夏までに習慣化することを目指してがんばってください。

書く習慣をつけるには

図や式、表などを書かずに問題を考える習慣がついたお子さんに、あらためて書く習慣をつけさせるにはどうすればよいでしょうか。

まずは小さな成功体験を積み上げていく必要があります。

そのチャンスの一つがテスト直しです。
テストで図や表を書かずに間違っていた問題の直しをする時に、あらためて図や表を書いてみたら正解できた、という成功体験を積み上げていくのです。

そのためには、親御さんの根気強い声かけが必要になります。

問題を考えているお子さんの手が止まってしまうような時に「何を書けば解けそうな気がする?」と声をかけるようにしてください。
「図を書きなさい」ではなく「 何を書けばいいと思う?」と声かけすることが ポイントです。

普段の学習から、この「何を書けば書けそうな気がする?」は意識、実行いただければと思います。

親が言って聞かないことは誰かに言ってもらう

子どもが高学年になってくると自立心が芽生え、親の言うことに素直に従わなくなってきます。
反抗期ですね。

これはお子さんが順調に成長している証でもありますので、親のアドバイスを素直に受け入れられない場合は、無理せずにどなたかに代わりに言ってもらうとよいと思います。

通っている塾でお子さんが信頼している先生がいるなら、その先生から言ってもらうのも一つの方法です。
個別指導に通っていたり家庭教師をつけているご家庭では、担当の先生が適任というケースも多いでしょう。

普段からお子さんの指導に当たっている プロですから、その必要性をうまくお子さんに伝えてくれると期待できますね。

夏休みまで 2ヶ月足らず、ぜひこの期間にあらためて「書く習慣」について見直してみていただければと思います。

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【中学受験】受験に強い子に育てる親の接し方とは

目次

受験に強いお子さんの3つの特徴
子どもを冷静に観察しよう
子どもを冷静に観察するようになったら起こること

5月も下旬に入り、夏を思わせるような天気の日も多くなってきましたね。

まだ梅雨は経る必要はありますが、夏に向けて学習環境を整えていきたいところです。

今回は受験に強いお子さんを育てるための、親の関わりについて考えてみたいと思います。

受験に強いお子さんの3つの特徴

私はこれまで40年以上、数多くの受験生を見てきました。

そんな中で「受験に強い子」は確かにいると考えています。

そのようなお子さんに共通する特徴として、以下の3つが挙げられます。

1. 基礎学力がある
2. 学習習慣が身についている
3. 自分に自信がある

中学受験を目指す多くのお子さんが 4年生から塾通いを始めますが、4年生の受験勉強スタートの時点から、基礎学力と学習習慣を早い段階で身につけていくことが大切です。

基礎学力と学習習慣がうまくついていくサイクルができているなら、自分への自信は自然についていくでしょう。
逆に 学習習慣がつかないと努力しても結果が出ず、なかなか自信が得られない状況になってしまいます。

まずは1日1時間など、塾の復習や宿題にあてられる時間をしっかり確保することから始めましょう。
はじめからうまくいくとは限りませんが、まずは「毎日勉強できたかどうか」に注目して お子さんを評価してあげましょう。

朝学習などに関しても同じ考え方で「今日も朝勉強できた」という事実を褒めてあげるといいと思います。
このような試みで学習習慣がついていくのに、少なくとも3ヶ月程度はかかります。
入塾から毎日、学習の習慣を積み上げてきた お子さんは、5月下旬の今そろそろ習慣化してきたと実感できるのではないでしょうか。

まだ今一つ 習慣になっていないというご家庭は、ぜひ夏までに習慣化することを目指してがんばってください。

子どもを冷静に観察しよう

親御さんがいくらがんばっても、実際に受験をするのはお子さんです。
そのお子さんはまだ小学生ですから、大人に比べると気分のムラなどが大きいのも仕方がないことです。

そんなときはどうしても「勉強しなさい!」と叱咤激励してしまいがちなのですが、これは多くの場合悪手となってしまいます。

「自走できる子の育て方」の共著者としてご一緒した名門指導会副代表の辻義夫先生は、セミナーなどの中でよく「『勉強しなさい』という声かけをすればするほど、『勉強は大変で嫌なものだ』とお子さんに刷り込んでしまうことになる」というお話をされるのですが、私もなるほどそのとおりだと思います。

親子さんとしては「どんな時にやる気になってどんな時に勉強を嫌がるのか」をしっかり観察し、どうしたら我が子が気持ちよく勉強に向かえるかという視点で接するのが良いでしょう。

「受験生はこうあるべき」という理想像をたてて、お子さんをその通りに行動させようとしても、なかなかうまくいかないのが現実です。

子どもをよく観察する習慣がついてくると、理想像と今の状態を比べてお子さんにダメ出しをすることが少なくなってくると思います。
すると お子さんへの「勉強しなさい」といった声かけが少なくなってきたことに気づくでしょう。

子どもを冷静に観察するようになったら起こること

冷静に子どもを観察できるようになってくると、子どもの悪い面だけでなく できたことにも目が向くようになります。
「 少し時間がかかったけど、ゲームをやめて勉強できたね。 我慢できて偉かったね」といった 声かけをされて悪い気がする お子さんはいないはずです。

小学校5年生ぐらいになると反抗期にも入り、素直に感情を表に出さないケースもあります。
でもやっぱり子どもですから、心の中の「親に喜んでほしい」「親に褒められたい」という思いは大きいんです。

この気持ちが、勉強へのモチベーションになることは間違いありませんね。

受験に強い子はただ単に大量演習を繰り返してきた子ではなく、このように親から前向きな言葉を毎日渡されてきて自信をつけてきたお子さんということになります。

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【中学受験】転塾するならいつまで?気をつけるべきことは

目次

塾との相性を見直すのにちょうどいい4・5年生の夏期講習前
転塾のリミットは5年生の終わり、できれば 夏期講習 前くらいに
転塾を考える際に気をつけておきたいこと

5月も中旬、4年生から塾通いを始めたお子さんは、ずいぶん塾通いにも慣れてきたのではないでしょうか。

新しい学年の勉強が始まって3ヶ月が経ち、一度落ち着いて学習の状況を振り返ってみるのにちょうどいい時期だと思います。

今回は、転塾について考えてみたいと思います。

塾との相性を見直すのにちょうどいい4・5年生の夏期講習前

親御さんが転塾を考えるときその一番の理由は、やはり成績が上がらないということではないでしょうか。
塾を変えたからと言って成績が上がるとは限らないのですが、現状の学習サイクルがうまく回っていないということであれば、その原因を突き止めなければなりません。

授業のテンポが早すぎてついていけない、宿題が多すぎて手が回らない、あるいは担当の先生と合わず授業がよく理解できていないというケースもあると思います。

いずれにせよ原因がわかれば、それを解決する方法を考えれば良いですね。
その方法の一つが転塾だと考えればいいと思います。

夏休みになると各塾では夏期講習が行われますが、講習会は外部からの入塾生を受け入れる 機会として捉えている塾が多いと思います。
転塾する側のご家庭から考えれば、塾が外部性を受け入れる体制を整えている夏期講習は、転塾するには絶好の機会だといえます。

成績不振の原因を探ってみて、塾と合わない、塾の授業スタイルや テンポと合わない、ということであれば、ひとまず外部性として他塾の夏期講習を受講し、転塾の可能性を探ってみるのも一つの方法です。

転塾のリミットは5年生の終わり、できれば 夏期講習 前くらいに

どうしても今お通いの塾で成績が伸びない 、学習サイクルがうまく回らないということであれば、いつでも転塾は検討すべきだと思います。

ただし 6年生になってしまうと、もう外部性は受け入れないという塾も出てきます。

ですから転職するのであれば 5年生のうちに、できれば5年生の夏期講習くらいまでを目処にするのがいいでしょう。

また、お通いの校舎の先生と合わない、 塾のスタイルはいいのだが 環境を変えたい、というようなケースでは、同じ塾の別の校舎に移る「 転校」という方法もあります。

いずれにせよ 現状で感じている問題点を明らかにして、必要であれば 塾の先生にも相談して決める必要があります。

塾の先生に相談すると引き止められそうで相談しにくいという場合は、外部の専門家やプロ家庭教師にセカンドオピニオンを求めてみることもいいと思います。

転塾を考える際に気をつけておきたいこと

転塾を検討する時に気をつけていただきたいこととして、転塾先でうまくいく イメージをしっかり持てているかということがあります。

例えば サピックスに通っていて、カリキュラムの進行が早すぎてついていけない、という問題点を抱えているとします。
この場合、転塾先としてサピックスと同じような進度のグノーブルのような塾を選んでしまうと、 根本的に問題が解決しないということになります。

サピックスよりも進度が緩やかな、日能研などの塾が転塾先の候補になるでしょう。

また、そもそも多人数の中で切磋琢磨し合う一斉塾の環境が合わないということであれば、 少人数の塾や個別指導などを検討することになります。

転塾はある意味、勇気や思い切りのいることですが、現状で学習がうまく回っていない状態が続いているといった場合には、積極的に検討してみるべきだと私は考えています。

もちろん私達名門指導会にもオンライン相談などの窓口がありますから、ご相談いただいても結構です。

お子さんの学習サイクルが、良好に回っていくことを願っています。

中学受験】朝学習を始めよう ~朝学習はなぜ良いの?~

目次

朝学習のメリット1 朝は頭がスッキリ
朝学習のメリット2 朝学習で自分の「調子」を知る
朝学習のメリット3 学習を習慣化するコツが分かる
朝学習の具体的な進め方
GWを朝学習のスタートに

「朝学習が良い」とはよく言われることですが、中学受験生の皆さんは朝学習をやっていますか?

実は朝学習や早起きは、GWや夏休み等の連休が習慣づくりの良いチャンスです。

そこで今日は、朝学習がなぜ良いか、どんな学習がおすすめかをお話しします。

朝学習のメリット1 朝は頭がスッキリ

朝学習のメリットはたくさんありますが、まず1番目の大きなポイントは、寝ている間に記憶が整理されるため、学習に取り組みやすいということです。

脳はその日に起こったことを睡眠中に整理すると言われています。

よって朝は昨夜学習したことが眠っている間に整理されているので、頭がスッキリした状態で学習に取り組むことが出来ます。

また、眠ることで体力的にも回復しているので身体もリフレッシュした状態であり、電話やメールなどの連絡も少ないため、集中しやすい時間と言えます。

塾や学校へ行くまでの限られた時間であり、タイムリミットがあるという意識も、集中力を更にアップしてくれるでしょう。

朝学習のメリット2 朝学習で自分の「調子」を知る

2つ目の大きなポイントは、朝学習が心身の状態を確認するバロメーターになるということです。

朝の学習習慣がついていると、その時の調子から、体調や睡眠の質をチェックすることができます。

朝学習が毎朝きつくなってきた(起きられなくなってきた)・集中できない、といった状況があれば、そのときは就寝時間や学習サイクル(体力的に無理はないか等)を見直すようにしましょう。

朝学習のメリット3 学習を習慣化するコツが分かる

3つ目のポイントは、朝学習を習慣化出来ると、他の学習も習慣化しやすくなるということです。

実は、朝学習をルーティン化出来た子は、その成功体験を他の学習にも活かせた、というケースが多いです。

学習を習慣化するコツは、「その時間に何をするか」具体的に決め、それをきちんと認識出来ていることです。

まずは朝学習で、計算や漢字、語句の学習など、具体的に何をするか決めて、それを続ける習慣を身につけてみましょう。

朝は朝食や洗顔・歯磨き・着替えなど、毎日のルーティンになっていることが多い時間帯ですので、新たな習慣を加えやすく、習慣化の練習に最適な時間帯でもあります。

朝学習の具体的な進め方

時間について:

朝学習は30分程度出来るとまとまったことに取り組みやすいですが、まずは15分程度からでも構いません。

低学年~中学年で、一人で行うのが難しい場合は、まずは親御さんと一緒にスタートしても良いでしょう。

内容について:

夜は暗記物、朝は頭の体操になるものが良いと言われています。

漢字や計算、語句などのドリル的なものはもちろん、前夜の学習内容の復習も最適です。

低学年~中学年で、いきなりそのような内容では難しい場合は、「昨日の夜に覚えた社会の◯◯について覚えられているか一緒に確かめてみようか?」というような無理のない会話からでも良いでしょう。

前述のように夜の間に頭は整理されるので、夜の学習と朝の学習はセットと考え、夜眠る前にその日に学んだことを整理しておくことができれば、さらに朝学習は充実したものになるのでおすすめですよ。

GWを朝学習のスタートに

今回まとめたメリットの他にも、朝学習には、中学受験の本番(8時半頃~試験開始)で朝から集中し、実力を発揮しやすくなる利点もあります。

また、「今日も朝から勉強出来たぞ!」という日々の自己肯定感のアップや、1日のスタートを気持ちよく切れる心地良さにも繋がりますので、ぜひトライしてみてくださいね。

学校がある日は「やる気が出ない」「朝起きたくない」けれど、休みの日なら「早起きしてみたい!」という気持ちになる生徒さんも一定数いるようですので、そんな皆さんには特に、GWや、7月後半からの夏休みなどの連休を朝学習開始のきっかけにするのがオススメです。

睡眠はしっかり取りつつ、早寝早起きでメリハリのある元気な日々を過ごしてくださいね。

【中学受験】無気力・憂鬱 『5月病』を防ぐには?

目次

GW空けに一気に緊張の糸が切れる
近年増えている「新五月病」とは
五月病、新五月病にならないためのポイント①
五月病、新五月病にならないためのポイント②

『穀雨』の名の通り、百穀をはぐくむ春雨が続く日々ですね。

張り切って新学年のスタートを切った受験生の皆さんかと思いますが、その一方で、そろそろ疲れが出てボーッとしてしまったり、よく眠れなかったりはしていませんか?

GW空けに一気に緊張の糸が切れる

主に社会人がGWの大型連休明けに気持ちが晴れず憂鬱になったり、体調を崩したりすることで有名な「5月病」ですが、中学受験生にとっても、塾の新年度が始まり3ヶ月・小学校の新学年が始まり1か月のこの時期は、非常に疲れが出てきやすい頃です。

せっかく掴んだ日常のリズムが大型連休で崩れてしまい、GW明けに一気に緊張の糸が切れ、「なんだか憂鬱で調子が出ない」「体調が優れない」「やたら眠い」「小さなことにイライラする」「学校や塾に行きたくない」「不安や焦りで落ち着かない」……等、いわゆる五月病の症状が出てしまうことは小学生にもよくあることです。

五月病は主に疲労やストレスが原因で、軽い「適応障害」や「起立性調節障害」に近いものだと言われていますが、放置すればうつ病に移行することもあるので気をつけたいですよね。

意欲的に学習に取り組めていることは素晴らしいことですが、この時期は年度始めで気持ちが張っていて自分の心や身体の変化にうとくなりがちです。

「何だか気持ちが落ち着かないな」「調子が出ないな」など、いつもと違う状況に気がついたら、一息入れるように心がけましょう。

そして、今月(4月)はこれまでと環境が大きく変化している、つまり、「今の時期、自分は心身共にストレスの負荷がいつもより高くなっている」ということを常に認識しておくことがとても大切です。

そのうえで、普段から自分の心身の状態をこまめに確認し、定期的に息抜きやストレス発散を挟むことがポイントです。

近年増えている「新五月病」とは

また、近年ではゴールデンウィーク明けではなく、六月に入ってから調子を崩してしまう「新五月病」も増えています。

新五月病というのは、連休明けは本人も保護者の方も五月病を意識し、注意深く過ごすことでなんとか不調を避けられたものの、梅雨時の気候が不安定になってきた頃に、同様の症状が現れてしまうことを指します。

特に中学受験生の皆さんは、5月から一気に増える模試の影響で休日が減ってしまい、課題や宿題も増える上に梅雨のジメジメした気候や日照不足も重なって、6月は心と身体のバランスを崩しやすい時期です。

ぜひ注意深く自分の心や身体に耳を傾けてあげてくださいね。

五月病、新五月病にならないためのポイント①

五月病や新五月病にならないもうひとつのポイントとしては、普段からストレスを溜め込まないことも大切です。

たとえば新学期が始まり、大きく生活環境やリズムが変わってうまく課題や宿題をこなせていない人は、具体的にどのようなスケジュールを組んだら解決出来そうなのか、この機会に見直してみましょう。

うまく回っていない学習スケジュールを組み直す際には、第三者の視点を取り入れることが効果的です。

ぜひ、塾や家庭教師の先生にも助言を求めてみてくださいね。

五月病、新五月病にならないためのポイント②

また、心や身体に不調を感じている場合には、学習面だけでなく、新年度が始まってからの人間関係や生活リズムにも支障や課題がないかどうか振り返ってみましょう。

問題が見つかった場合は具体的に解決策を考え、改善のために行動を起こしてみるのが一番ですが、ノートに書き出してみたり、友達や保護者の方に話してみたりするだけで気持ちが楽になる場合もありますよ。

その他効果的なのは、いわゆる“幸せホルモン“である「セロトニン」の脳内分泌が活発になるよう散歩をしたり、日光を浴びたり、乳製品・バナナ・白米などを積極的にとることです。

連休中は就寝時間が後退することで体内時計が狂い、心身の不調が生じ始めるケースも多いので、連休中も早寝早起きを心がけ、夜更かしの悪習慣を作らないことも良いと思います。

皆さんが大型連休中も上手にメリハリのある日々を送り、“五月病“とは無縁の元気な5月・6月を過ごせるよう願っています。

【中学受験】 たまってきたプリント・テキストを整理しよう!

目次

すべての整理は「その日のうちに」
テキストの整理
プリントの整理

大手中学受験塾では、早くも新年度が始まり2ヶ月が経ちました。

小学校でも新学年がスタートし、中学受験生の皆さんはようやく新しい生活リズムが把握でき始めた頃でしょうか。

中にはまだ日々の課題に精一杯で、塾で配られるプリントやテキストが机の上に山積み……という人もたくさんいると思います。

せっかくの教材も、必要な時にパッと取り出せないのでは宝の持ち腐れですし、何より山積みの教材が目に入る机では、気持ちよく勉強ができませんよね。

そこで今日は、ドンドン増えていく塾のテキストやプリントを整理するおすすめの方法をお伝えしようと思います。

すべての整理は「その日のうちに」

まず整理のペースですが、授業があった「その日のうちに」やるのがおすすめです。

忙しい皆さんが毎週末、整理整頓のための時間を取ることは難しいと思いますし、特に高学年は配布物が多いので、たとえ1週間でもそれらを放ったらかしてしまうと、どれがいつのものだか分からなくなったり、答えと問題が揃わなくなったりと、整理に余計な手間と時間がかかってしまうことになるからです。

それでは早速、テキスト・プリントごとにおすすめの方法を紹介していきましょう。

テキストの整理

塾でもらってきたテキストは、帰宅したらすぐに処理しましょう。

「処理」と言ったのは、それらをファイルなどに仕分けする前に、ある手順を踏んでほしいからです。

たとえばSAPIXのように授業毎に配布されるタイプの場合は、その都度プリンターでスキャンします。

3・4年生のうちは保護者の方にお願いしても良いですが、5・6年生になったら一緒に、もしくは一人でやれると良いですね。

この作業は慣れるまでちょっと面倒ではありますが、たとえ復習する時間や体力が残っていない日もスキャンだけは欠かさず行う習慣ができれば、少なくとも毎回、その日習ったことにざっとでも一通り目を通せることになります。

その日に習った内容を都度自覚すること、これは小さなことのようで、意外と効果的なことですよ。

また、前年度のテキストというのは基本的に見返すことはありませんが、ある単元において基礎からまるで判っていないことが発覚した(ゼロからやり直しをすることになった)場合、それを見返したくなることがあるかもしれません。

もちろん皆さんがそのような残念な事態に陥ることは無いように願っていますが、こうしてデータで残しておくことで、次の学年に上がった時になんの躊躇(ちゅうちょ)もなく原本をドサッと捨てられるメリットもあります。

過去1年分のプリントやテキストがごっそりなくなると、部屋が見違えるほど清々しますよ。

自宅にあるプリンターにデータ名の記録やファイリング機能も備わっている場合は、ぜひスキャンの際に単元名やテキストナンバーを入力して保存しておきましょう。

出来ればこのときデイリーチェックテストのみ、基礎問題のみなど、分類ごとに仕分けておくと、復習の際に必要な教材を簡単に探したり、過去問演習で発覚した苦手なジャンルの類題のみをチョイスして一気にプリントアウトできたりと、とても重宝しますよ。

日能研のようにテキストが学年や学期などの初めに配布される場合は(あまりの分厚さから通称「電話帳」と呼ばれています)科目ごとに裁断しておき、講習が終わったらスキャンしておけばよいでしょう。

このときカラーのデータが乏しいと感じる場合はスキャンの際にネットや参考書からテーマごとに重要な写真やデータを選んで加えておくと、自分だけの充実した復習教材を作ることもできます。

プリントの整理

次にプリント類ですが、これらの内容はテキストと連動・重複していることがほとんどなので、科目・種類ごとにファイルやボックスを作り、授業の度にきちんと仕分け保存するとよいでしょう。

ボックスの背に科目や種類の名前を書き(もしくはシールなどを貼り)、復習しやすいように、時系列にきちんと並べてしまっておきましょう。

塾で配布されるテキストやプリント類は、各塾の講師陣による、長年の入試研究結果が凝縮された、頼もしい受験のパートナーです。

皆さんが整理整頓された心地良い環境でこれらを最大限に活用し、志望校合格に向けて充実した受験生活を送れるよう願っています。

SAPIXはどんな塾?2023 ~⑧SAPIX生 6年後期の一週間(2)【SS特訓】~

目次

1. 『SS特訓』とは何か
2. SS特訓「単科講座」にはどんな講座がある?
3. SS特訓「単科講座」それぞれの内容は?
4. SS特訓 単科講座選びのポイントは?

御三家や難関中学受験で突出した合格実績を誇るSAPIX(サピックス)。

前回の紹介記事⑦では、中学受験界で知らない人はいない大手進学塾SAPIXに通う6年生の週間スケジュールに関して、後期に焦点を当ててお伝えしました。

シリーズ8回目の今回は、SAPIX 6年後期から始まる『SS特訓』の講座内容と単科講座選択のポイントをお話していきます。

初めに、6年後期におけるSAPIXの最重要カリキュラム『SS特訓』について見ていきましょう。

1. 『SS特訓』とは何か

最終学年の後期からスタートする『SS特訓』(サンデー・サピックス)はSAPIXの名物講座であり、生徒一人一人の実力のピークが入試当日に来るようにカリキュラムが組まれた5か月間の集中特訓です。

学力面だけでなく精神面の準備も整えていくことも目的の一つとなっており、SAPIXが長年かけて出題傾向・対策を研究し尽くしたテキストを用いて行われる「志望校別講座」と、苦手科目・分野を徹底的に克服するための「単科講座」の2つが用意されています。

「志望校別講座」と「単科講座」のうち、より重要度が高いのはもちろん各自の志望校に特化した授業が行われる「志望校別講座」ですが、「どのコースを選択すべきかよく分からない」と毎年多くのご相談を受けるのが、後者の「単科講座」です。

そこで今回はまず、6つの講座から2つを自由に選択出来る「単科講座」6講座の各内容と、選び方のポイントをお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

2. SS特訓「単科講座」にはどんな講座がある?

・算数 思考力講座
・ 〃  解法力講座
・国語 記述表現力講座
・ 〃  読解力講座
・理科 知識論理力講座
・社会 知識論理力講座

「単科講座」は9月〜1月までの5ヶ月間で苦手分野を集中的に学習し、弱点克服することを目的とした教科別特訓講座です。

毎年上記6講座が用意されており、この中から一人一人が自分の志望校や現在の学習状況に応じて希望する講座を2つまで選択受講できます。

3. SS特訓「単科講座」それぞれの内容は?

★算数思考力講座

灘・開成・筑波大学付属駒場中などのいわゆる算数の超難関校を志望している生徒さんで無い限りは、こちらを選択する必要はないでしょう。
算数の基礎力が既に十分であり穴が全くない状態であり、難問攻略だけが残りの課題である、というようなレベルの生徒さんに向けられた講座です。

★算数解法力講座

6年生の夏期講習までに身につけた学習内容を補完する講座です。
基礎の定着を徹底し、あらゆる過去問に対処出来る確かなベース作りをしたい生徒さんにおすすめです。

また、偏差値的には難関校ですが、渋幕・聖光学院を志望する生徒さんも内容的にこちらの講座が良いでしょう。

6年生の後期平常授業は実践演習中心です。
基礎的な知識や復習は基本行いませんので、灘・開成・筑波大学付属駒場中などのいわゆる算数の超難関校を志望しているけれどもまだまだ基礎に不安があるという場合も、SS特訓ではひとまずこちらを受講するのがおすすめです。

超難関校に十分対応できるだけの内容はこの講座では扱いませんが、基礎が身についていない状態でこの講座に飛び込むことは無意味です。
また、こちらの講座内容は併願校対策にも大いに役立つでしょう。

★国語記述表現力講座

長文記述問題に対応する講座であり、基本的な読解力がすでに身についている生徒向けの、記述力養成に特化した内容です。
開成・麻布・桜蔭・武蔵・筑駒・聖光・渋幕・渋渋、女子学院・鴎友など、高い記述力を求める出題傾向のある国語難関校を志望する生徒さんはぜひ受講しましょう。

★国語読解力講座

実戦的な読み方や論理的な解法を身につけることにより、確実に得点力を向上させていく講座です。
設問を通して知識力・記述力も強化することができるように工夫が凝らされているため、メインの内容ではありませんが、多少の知識対策や短い記述の演習にもなります。

麻布や開成、桜蔭のように、出題傾向がほぼ記述(しかもボリュームがあるもの)というわけでなければこちらの講座で十分です。

★理科知識論理力講座

知識をベースとして理科の基礎力を固め、演習を通して情報処理能力の向上と応用力の完成を図る講座です。
テストでいつも時間がなくなり得点できない、というケースの生徒さんにも、スピード(=情報処理能力)アップの良い演習になるでしょう。

★社会知識論理力講座

「理科知識論理力講座」と同様、知識をベースとして社会の基礎力を固め、演習を通して情報処理能力の向上と応用力の完成を図る講座です。
こちらも理科同様、社会の問題を解くスピードに課題のある生徒さんにとって良い演習になるでしょう。

4. SS特訓 単科講座選びのポイントは?

単科講座の受講(2講座)においては毎年ほとんどの生徒さんが、入試で配点割合が高い国語と算数のコースを1つずつ選択しています。

特に理社に問題がなく、迷わずそうしたいという場合は、上記の国語・算数欄も参考に、それぞれどちらのコースが最適か検討してみてください。

しかし中学入試で一般的に国語・算数における配点が高いからと言って、必ずしも国語と算数を1講座ずつ選択しなければならないということはありません。

たしかに理科・社会の配点が国語・算数の半分であったり、7割程度であったりする学校は多いですが、4科目の配点がほぼ同等という学校もありますし、ここまで国語と算数にばかり力を入れてきてしまい理科と社会でかなり足を引っ張ってしまっている状況の場合などは、ぜひ理科・社会の講座受講を視野に入れてみましょう。

自分の志望校における四科目(もしくは二科目)の配点バランス・模試や過去問での現在の得点バランスをよく見直した上で、どの科目を選択するか考えることが大切です。

まずは科目を定めた上で、必要に応じてコースを検討していくと良いでしょう。
たとえば科目は国語と理科、と決めたら、次に、国語をどちらのコース(技術表現力or読解力)にするのか検討していきます。

『SS特訓』はSAPIXの突出した合格率の秘密とも言われる、SAPIXのいわばウリであり、非常に効果の期待できる講座です。

入試の配点が高いからと安易に国語と算数1コースずつ、と決めてしまわず、今の状況や自分の志望校のニーズに合う、最適な講座を選択してくださいね。

ご自身やご家庭で判断が難しい場合には、校舎の先生や、中学受験の経験豊富な家庭教師などにも意見を仰いでみましょう。

以上、今回はSAPIX6年後期から始まる『SS特訓』の講座内容と、単科講座を選択する際のポイントをお伝えしました。

次回以降は、『SS特訓』等を踏まえた後期のスケジューリングで重視するポイントや具体例、復習におすすめの教材など、みなさんが気になる点について、さらにくわしくお話していきます。

SAPIXに転塾・入塾を考えている皆さんや、サピックスに在籍しているものの違和感を覚えている受験生の皆さんに向けたこの記事が、少しでも力になれることを祈っています。

中学受験 【一科型】入試ってどうなの?

目次

1科型など特殊な入試が増え始めている
算数が得意な男子のために入試から採用が始まった
算数以外の1科型入試も
1科型入試で合格するために求められるもの

雨もようが続いていましたが、桜も咲き始め、ぐんと暖かくなってきました。

中学受験生の皆さんは体調に気をつけて、元気に4月を過ごしてくださいね。

1科型など特殊な入試が増え始めている

さて、先日、光塩女子学院中等科のホームページで、来年度(2025年)入試から算数の【1科型】入試を導入することが発表されました。

算数の筆記試験のみで合否判定をするこの試験は、これまで行っていた4科型・総合型に加えての新設試験で、来年度からは計4回、試験が実施されることになります。(公式サイトはこちら

このようないわゆる【特殊型】の入試選抜方式を導入する中学校は増加傾向にあり、中学受験の試験形態は年々多様化しています。

30年ほど前は2科から4科へ、などと、偏差値の上がってきた進学校がこぞって入試科目を増やしたものですが、現在はその逆で、首都圏の難関校でも(主に算数の)【1科型】入試や、科目横断型の【総合型】入試を新設しているのが特徴です。

たとえすべての能力・学力がまんべんなく長けているわけではなくとも、その人の突出した能力や学力を進んで評価しようという動きは社会でも広まっていますから、そのうちこのような試験も、特殊とも何とも言われなくなっていくのでしょうね。

今日は、そんな【特殊型】の中でも中学受験生の皆さんが比較的チャレンジしやすい【1科型】入試についてお話します。

算数が得意な男子のために入試から採用が始まった

中学受験生の中では、男子の方に算数で突出した好成績を叩き出す生徒が多い傾向があります。

【1科型】入試はそのような需要に応えた形もあり、男子校の算数【1科型】入試新設から人気が高まっていきました。

最初にこの方式を導入したのは1994年の攻玉社で、ここに拍車をかけたのが巣鴨や世田谷学園、高輪学園といえるでしょう。

このように難関男子校での【1科型】入試新設が火付け役となり、やがて啓明学園や栄東などの共学、女子校でも品川女子学院や大妻中野から始まり田園調布学園、富士見、湘南白百合学園、三田国際学園、普連土学園、開智日本橋、品川女子学院などと急速に広まっていきました。

算数以外の1科型入試も

【1科型】の対象科目は今も算数がメインですが、近年は山脇学園、東京女子学園のように国語や英語を選択できる学校も増えています。

また、英語では【1科型】入試といえば帰国子女のみが対象であることがほとんどでしたが、近年はこちらも多くの生徒に門戸が開かれており、英語にまつわる資格の取得が受験資格や得点と同等の扱いとなる場合もあります。

「これだけは誰にも負けない!」という際立った得意科目を持つ生徒さんにとって、【1科型】入試は、対策に必要な教科が絞れることで負担を軽減できるメリットはもちろん、併願校の合格手段として取り入れることで、本命校の対策に割ける時間を捻出できるメリットもありますし、栄東中学校や駒込中学校のように特待生枠として募集をかけているところでは合格後授業料が(一部ないしは全額)免除されるというメリットもあります。

ぜひ受験校検討の際にはひとつの選択肢として考えてみてください。

1科型入試で合格するために求められるもの

ただし、受験生が多くの恩恵を受けるのと同時に、もちろん学校側にも【1科型】入試によって既存の4科入試では取りこぼしかねない優秀な生徒が獲得できるという大きなメリットがあります。

そのような大目的があるわけですから、その分4科受験にくらべて【1科型】受験の試験内容は非常にレベルが高かったり、例えば試験科目名は「算数」であっても、長い文章を正確かつスピーディーに読み解く力、グラフなどを鋭く正確に分析する力など、総合力が求められるようなタイプもあります。

英語では試験方式も筆記の他に、ネイティブの試験監督との面接や英語による会話、生徒でチームを組んでのディスカッション、グループワークが課されるなど、学校の方針によって試験形態も多岐にわたります。

ですから、【1科型】受験を考える際には「算数が得意だから」「英語が得意だから」と安易に科目のみで判断せずに、学校説明会やホームページで過去の入試問題や情報を入手し、その内容や傾向をじっくり確かめることを忘れないようにしてください。

その上で自分(もしくはお子さん)にその試験が合っていそうか、4科と併願するのか2科と併願するのか、どのように対策していけば良さそうかなどをよく検討し、早いうちから合格に向けた戦略を練っていきましょう。

毎日がんばっている皆さんが、来年の今頃満開の笑顔で春を迎えられることを祈っています。

中学受験 合同説明会に足を運ぼう!

目次

よみうりGENKIフェスタ
私立女子中学校フェスタ
みらい子ども進学フェア 2024
第22回女子校アンサンブル
短時間でたくさんの情報が手に入るのが合同説明会

ようやく春らしい陽気になり、分厚い上着を手放せる日も増えてきましたね。

多くの中学校では新入生の入学式準備とともに、早くも2025年度入試の告知や説明会がスタートしています。

この時期から都内を中心に全国で学校説明会の合同イベントが次々に開催されていきますが、中学受験生の皆さんはどこかのイベントに予約をしてみましたか?

直近では、3月24日『よみうりGENKIフェスタ』、3月31日『私立女子中学校フェスタ』、4月14日『みらい子ども進学フェア 2024』、4月29日『女子校アンサンブル』などが予定されています。

先着順・抽選など選考方法は異なりますが、いずれの合同説明会も予約制で、毎年応募多数で参加がかなわない生徒さんが続出します。

興味のあるイベントがあったら、ぜひ早めに公式サイトをチェックしてくださいね。

よみうりGENKIフェスタ(首都圏を中心に中高約170校が参加)

日時:3月24日(日)
10:00~16:00
会場:東京国際フォーラム

参加校:東京/青山学院・麻布・桜蔭・鷗友学園女子・大妻・海城・学習院・学習院女子・吉祥女子・暁星・光塩女子学院・晃華学園・攻玉社・駒場東邦・芝・渋谷教育学園渋谷・頌栄女子学院・城北・白百合学園・巣鴨・成蹊・世田谷学園・桐朋・東洋英和女学院・豊島岡女子学園・広尾学園・雙葉・本郷・武蔵・明治大学付属明治・立教池袋など
神奈川県/浅野・神奈川大学附属・公文国際学園・慶應義塾普通部・サレジオ学院・逗子開成・洗足学園・桐蔭学園・日本女子大学附属・横浜雙葉など
千葉県/市川・渋谷教育学園幕張・昭和学院秀英・東邦大学付属東邦など
そのほか/浦和明の星女子・開智・栄東・立教新座、浦和明の星、江戸川学園取手、函館ラ・サールなど

ここから始まる学校選び──首都圏を中心とした約200校の中学校・高等学校が参加。
個別相談ブース、特別座談会、セミナーなどを予定。

予約制(多数の場合抽選)
公式ページ:https://yab.yomiuri.co.jp/adv/genki/

私立女子中学校フェスタ

3月31日(日)
09:00~16:30
東京家政大学 板橋キャンパス
〒173-0003 東京都板橋区加賀1丁目18−1

都心にある女子伝統校の生徒が一堂に集う。女子校あるある座談会・アトラクションなど企画多数。
予約制(3月23日23:59まで。午前の部(9:00~12:00)または午後の部(13:30~16:30)のどちらかのみ申し込み可。)

公式ページ: https://www.codia.co.jp/joshifes/

みらい子ども進学フェア 2024

4月14日(日)
10:00~16:00
会場:TKPガーデンシティ御茶ノ水(東京都千代田区神田駿河台三丁目11-1 三井住友海上駿河台新館 3F)※JR中央線、中央・総武線「御茶ノ水駅」聖橋出口 徒歩4分、都営新宿線・東京メトロ B3b番出口 直結「都営新宿線 小川町駅、東京メトロ丸ノ内線 淡路町駅、 東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅」

参加校:市川中学校、大妻中学校、(仮称)開智所沢中等教育学校、共立女子中学校、京華中学校、京華女子中学校、小石川淑徳學園中學校、佼成学園女子中学校、駒込中学校、桜丘中学校、実践学園中学校、十文字中学校、淑徳巣鴨中学校、城西大学附属城西中学校、城北中学校、巣鴨中学校、聖学院中学校、専修大学松戸中学校、千代田国際中学校、貞静学園中学校、田園調布学園中等部、東海大学付属高輪台高等学校中等部、東京家政大学附属女子中学校、東京都市大学付属中学校、東邦大学付属東邦中学校、東洋大学京北中学校、獨協中学校、中村中学校、日本工業大学駒場中学校、日出学園中学校、不二聖心女子学院中学校、文京学院大学女子中学校、本郷中学校、三輪田学園中学校、武蔵野中学校、目黒学院中学校、目黒日本大学中学校、麗澤中学校、早稲田大学系属早稲田実業学校中等部、和洋九段女子中学校

「見つけよう!自分の可能性(みらい)、伸ばす学校(ばしょ)。」
首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)を中心とした私立中学校・高等学校の進学相談会。

完全予約制(先着順)
公式ページ: https://shingakufair-mirai.com/

第22回女子校アンサンブル

4月29日(月・祝)
午前の部10:00~12:30、午後の部13:30~16:00
会場:学習院女子大学(2号館)東京都新宿区戸山3-20-1

参加校:跡見学園、学習院女子、共立女子、恵泉女学園、香蘭女学校、実践女子学園、東京女学館、三輪田学園、山脇学園の9校。

各校の代表(校長または生徒)が5分ずつ自身の学校について説明する学校別ミニ説明会あり。(午前が校長による学校紹介、午後が生徒による発表)
各校それぞれの教室で個別相談可。
※午前の校長による学校紹介は、後日録画したものの配信アリ

午前・午後は2部入れ替え制。
午前の部 10:00~12:30(説明会 10:00~10:45または11:30~12:15)
午後の部 13:30~16:00(説明会 13:30~14:15または15:00~15:45)

4月7日9時予約開始(上記2パターンから希望の時程でいずれかを予約)
定員各500組・1名の受験生に対して、予約は1枠のみ
公式ページ:https://www.gakushuin.ac.jp/girl/ensemble/

短時間でたくさんの情報が手に入るのが合同説明会

気になる学校が参加している説明会や、興味をそそられるイベントはありましたか?

2020・2021年はコロナ禍の影響で中止され、2022年から再開した『女子校アンサンブル』は特に人気のようです。
去年もあっという間に満員になってしまったので気をつけてくださいね。

また、『私立女子中学校フェスタ』では体験授業企画があり、一つまで参加が可能です。

ジュースからDNAを取り出す、自転車で発電する、模擬国連体験など各学校の生徒さんたちが楽しい授業を企画・準備してくれているので、ぜひ参加してみてくださいね(完全予約制)。

一つの学校についてじっくり知ることができる単独の説明会も良いものですが、まだ志望校や併願校が絞りきれていない段階では、短時間でたくさんの学校の情報が手に入るこのような合同説明会もおすすめです。

それぞれの学校の良さや生徒さんたちの雰囲気に触れて、イベント後は自分にはどの学校が合いそうか、どこの学校の生徒さんや校長先生のお話に興味を惹かれたかなど、ぜひご家族で話し合ってみてくださいね。

各学校のブースをたくさん回ると意外と体力も使うので、前日はよく寝て、当日個別相談を依頼する学校の優先順位や回る順序をよく考えておくと良いですよ。

皆さんに素敵な学校との出逢いがあるよう心から願っています。

中学受験 2025・2026サンデーショック、どうなる?

目次

サンデーショックとは
2015年のサンデーショックでは偏差値が跳ね上がった学校も
入試日程の変更を行わない学校も

桜も咲き始めいよいよ春かと思えば、小雨で冷え込む日が続いていますね。

少し気が早いですが、今日は来年度入試の「プチサンデーショック」、翌2026年度入試の「サンデーショック」についてお話しします。

サンデーショックとは

サンデーショックとは、2月1日が日曜日に重なった年に、プロテスタント系の私立中学校の一部が入試日程を変更することです。

これにより例年ある程度安定している中学受験のスケジュールに変動が生じるのですが、2月1日は関東圏の中学受験生にとって本命(第一志望校)受験日であるケースが非常に多く、一部の受験生に大きな影響が及ぶことから受験界隈で「サンデーショック」と呼ばれるようになりました。
(2月1日ではなく2日や3日が同様の状況になった場合は「プチサンデーショック」と呼ばれます。)

学校にとっても入試日程の変更は受験者数変動など影響が大きいため、このような事態は出来ることなら避けたいものだと思われますが、主に女子校でこのような日程変更が実施され続けてきた背景には、礼拝日や安息日など宗教上の理由から致し方ない部分があったのだと思われます。

2015年のサンデーショックでは偏差値が跳ね上がった学校も

ちなみに前回のサンデーショックは2015年で、その際は女子学院、東洋英和、立教女学院、横浜雙葉などが入試日程を変更し、大きな影響がありました。

というのは、例年ならばどちらかを選択して受験せざるを得ない「1日校」の女子学院と桜蔭が併願できる状況になったからです。
また、同様に女子学院と雙葉の併願も可能になったので、これらの学校ではこの年受験者数が増加し、難易度が跳ね上がりました。

もちろん、いわゆる「1日(ついたち)校」が翌日に移動したことにより、人気校である慶應義塾湘南藤沢中等部(SFC)の難易度が下がるなどラッキーと言える状況も場合によっては生じましたが、多くの受験生にとっては実質倍率や補欠の繰り上げ合格者数などが例年以上に読みにくく、あまり喜ばしくないものであったと言えるでしょう。

それゆえ、特にキリスト教系の女子人気校である女子学院や桜蔭、フェリス女学院志望の生徒にとっては、自分の受験年がサンデーショックであるかどうかは受験準備や併願校選定などにおけるひとつの注目ポイントとなっています。

入試日程の変更を行わない学校も

2025年の「プチサンデーショック」に関してはすでに青山学院が日程変更を発表しており(2月2日から2月3日へ)、他にも複数の学校が同様の発表をすることが見込まれていますが、実は先週、この流れを大きく変えるきっかけになるかもしれないニュースがありました。

プロテスタント系の女子校であるフェリス女学院が公式ホームページにて、
「これまで2月1日が日曜日となった年には、別日に入学試験を行って参りましたが、2026年度の入学試験は2月1日(日)に行います」
と発表したのです。

偏差値も人気も高いフェリス女学院がこのような発表を行ったことにより、2026年度入試では例年「サンデーショック」に日程変更を行ってきた他のキリスト教系の女子校も、同様の方針をとることを検討する可能性が高いでしょう。

2026年は中学受験界隈にとって一つの大きな変化をもたらす年になるかもしれませんね。

いずれにせよ、まだ先である2026年度入試日程について、2024年度入試を終えたばかりのこの時点で早くも告知したフェリス女学院の姿勢には、懸命に日々学習に取り組む中学受験生への温かい配慮とともに、新しい流れを作ろうとする先駆者の気概すら感じます。

2025年・2026年に受験を控えている皆さんは、気になる学校の公式ホームページやSNSをこまめにチェックし、しっかり受験本番までの作戦を練っていきましょうね。

皆さんの熱い想いや日々のがんばりが、来年、再来年、見事に花開くことを心から祈っています。