目次
新学年を意識した復習を行う
学年別 理科の学習ポイント
学年別 社会の学習ポイント
理科・社会のおすすめ参考書・問題集
暖冬と言われた2023年ですが、年末になりちらほらと降雪予報も聞こえて来ました。今年も残すところあと少し、風邪など引かず元気に乗り切りましょうね。
さて、先日4.5年生が12月のうちにやっておきたい科目ごとの学習ポイント、算数と国語についてお話ししましたので、今日は後半として理科と社会についてお話ししたいと思います。
冬休みは一年間で学習した内容の復習に最適なタイミングですが、前回お伝えしたようにSAPIXの場合は特に冬期講習が復習内容ではなくどんどん進むカリキュラムになっているので、不安な単元は冬期講習前までにしっかり押さえておきましょう。
また四谷大塚・早稲アカもここ数年で講習内容が変化し予習内容の扱いが増えてきています。
「講習で復習出来るから良いや」と思わず、同じくできるだけ冬期講習前や年内に復習を済ませておきたいですね。
新学年を意識した復習を行う
まず4年生ですが、2月から新小5カリキュラムがスタートすると、多くの塾で授業が週3日になります。
また4年から5年になるときには各教科(特に算数と国語)の進度や難度が一気に上がり、理科でも物理分野の高度な計算が、社会でも詳しい歴史の学習が始まります。
これまでならった内容は今のうちによく復習しておきましょう。
次に5年生です。
4年から5年への移行期よりは緩やかであるものの、同様に新年度の授業進度や難度はグッと上がります。
また、特にSAPIXに通う5年生で、夏期講習直後のマンスリーテストがボロボロだった人は要注意です。
これは夏の学習が詰め込みや単なる作業になってしまい、内容が身についていなかったことの表れです。
このような場合は、冬休みは量を減らしてでも「考える」機会や時間を学習の中に増やしてください。
この時期が、「なぜ?」「どうして?」と思考・理解して内容を確実に身に付ける学習習慣を得られる最後のチャンスと言っても過言では有りません。
4年生も5年生も、新年度に備えて冬休みにしっかり苦手分野を克服し、理想の学習スタイルを獲得しておくことで、安心してスタートが切れると思います。
一年間の心と身体の疲れをゆっくり癒しつつ、上手に時間を作って取り組んでくださいね。
次に、科目ごとのお話です。
学年別 理科の学習ポイント
4年生
4年生では講習までに植物についてや、生物どうしのつながり、水溶液など幅広く新しいことを学習してきましたね。
前述の通り、新年度が始まるとこれからは物理分野の高度な計算問題を扱うようになります。
これまで習った基礎知識はなかなか復習の機会が無くなるので、今のうちによくさらっておきましょう。
5年生
5年生は今年習った内容のうち特に苦手だったところ、積み残しのあるところを中心に的を絞って復習するのがおすすめです。
植物や昆虫については今後なかなか復習の機会が無いので、今が最後のチャンスと思って取り組みましょう。
音と光や天体については多くの人が苦戦しがちですが、この頃は気象分野も苦手な人が多いようです。
天気の変化についてと併せて日本の特徴的な四季や天気についても確認し、気圧配置やそれに応じた画像の判別もできるようにしておけると良いですね。
冬休みに天気予報で天気の変化を日々チェックするのも面白いと思いますよ。
ちなみにSAPIXの2023年冬期講習では磁力と電気、電磁石についてを中心に学習が進みます。
電気・電流の性質でつまずいた人はよく復習しておきましょう。
学年別 社会の学習ポイント
4年生
4年生では多くの塾で地理分野を中心に学習してきましたね。
今後は歴史の本格的な学習が入ってきます。
地理分野もこれからはそれぞれの地方の産業や気候、工業など、より詳しい内容などを扱っていきますので、都道府県の名前や基礎知識、位置・形、川・平野・半島などの重要地名はこの冬休み中にもれなく復習しておきましょう。
その際、出来れば漢字で書けるようにしておくのが理想です。
また、歴史の学習に備えて自分に合いそうな歴史漫画本を読んでみたり、ちょっとしたスキマ時間を使って、重要な用語を少しずつ頭に入れたりしておくのも良いですね。
5年生
5年生はここまでに様々な時代を学習してきましたね。
苦手な時代はありますか?
特に苦手な人が多く入試にも頻出の幕末や応仁の乱の頃に関しては、しっかり流れを理解し、重要事項・語句は暗記し直しておきましょう。
冬期講習では塾によって扱うテーマが大きく異なりますが、SAPIXでは戦争の時代を扱いますので、それ以前の流れをよく復習しておきましょう。
理科・社会のおすすめ参考書・問題集
最後に、理科・社会の復習・スキマ時間の学習におすすめの書籍を紹介します。
理科・社会で構成は違いますが、どちらも受験で必須になる重要用語に関して、受験生である小学生が自然と興味を持てるように工夫されています。
ただの丸暗記ものではなく、頭の中で「思考する」ことを意識して進められるように作られているので、勉強の仕方を改善したい人にもおすすめですよ。
中学受験のやさしい問題から応用レベルまで身につくドリルです。
理科が楽しく、好きになるしかけが満載で、冬休みに親子で楽しむのにもってこいです。「ヒント」と「謎解きツール」を有効に活用しながらじっくり考えて、ひとつひとつていねいに解いてみてくださいね。
以下のシリーズは4年生にはまだ早いですが、理科が得意、大好き!という人は思い切ってチャレンジしてみても良いでしょう。
合否の決め手となる知識を網羅しているので、塾内テスト対策や総復習はもちろん、入試直前の総まとめまで使えますよ。
また、思考力アップというより暗記がメインですが、SAPIXのコアプラスシリーズ・四谷大塚の「四科のまとめ」も、復習教材としては非常に頼もしく、よくまとまっています。
※「四科のまとめ」はネット書店でも購入できますが、ボールペン付きで割高になっています。
ボールペンがいらないという方は、四谷大塚のホームページで購入するとよいでしょう。
まだ習っていない部分も多いと思いますが、これまで習った部分についてはこの冬にぜひトライしてみてくださいね。
以上、今回は4.5年生が12月のうちにやっておきたい科目ごとの学習ポイントの後半として、理科と社会についてお話ししました。
寒さにも負けず、中学受験合格を目指してがんばっている皆さんに向けたこの記事が、少しでも力になれることを祈っています。
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